中学生活も終わりを迎えようとしていたころ、卒業文集が配られた。
みんなはまず自分の文章をチェックし終わってから他人の文にイチャモンをつけていた。
ほのぼのする思い出だ
そして自然と寄せ書きに目が行く
俺はまた世間知らずなことを書いていたのだろうが、まったく憶えていない
なぜなら俺のクラスに1人、不良でもなくまじめでもなく、どちらかというと
オタクっぽいIというやつがいたのだが、そいつの言葉しか覚えていないからである。
俺の知らないところですでに話題になっていたようで、友達に進められ、
そいつの文を読んだ。いや、文というかそこにはたった一言
『最強戦士ベジータ』
と書かれていた。
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