もともとヤーさんの多い場所なんですけど。
その日も、ヤーさん数名、集団でドアを乱暴に開いて入店。
しかしその日、いつもと違ったのは、みな血相を変えて走っていること。
はっきりいって怖すぎる。ヤーさんの集団が血相変えてダッシュ。
まさか銃撃戦とかじゃあ……と緊張して見守っていると。
「アミノだ。アミノ。アミノどこだアミノ!!」
は?
俺に話し掛けているのではない。
仲間どうしで互いに「アミノアミノ」となんかの掛け声みたいに叫んでいる。
ウォークインに辿りつくや、アミノサプリを両腕に抱えんばかりにして持つ。
レジにそれらをまとめて転げ落とす。
「以上、17点で○○円になります」
「釣りいらねえよ。袋もいらねえ。早くよこせやオラ」
そして仲間に向かって
「行くぞオルァ」
アミノサプリを抱えて、再びダッシュ。
ドアに体当たりして退場。
バイトに話すとほぼ例外なく爆笑するので『笑ったとき』にかろうじて引っかかると
思うのですが、俺自身はまったく笑えませんでした。
しかし、なんでそんなアミノなことに……。
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