クリスマスの朝、昨晩用意しておいた靴下を見てみるとけっこう膨らんでいる。
わくわくしながら探ってみると、1枚の紙切れが。
「あさごはんです」
それを見た後、靴下をひっくり返すとサランラップに包まれた3つのおにぎりが。
それを泣きながらを食べていると玄関から「○○(自分の名前)〜!」という両親の声。
行ってみると父がプレゼントを持っていて、こう言った。
「いやあ〜、サンタさんが間違って玄関にプレゼントを置いてったらしいぞ。」
その後、プレゼントを渡され、嬉しくてまた泣いた。
今思えば父の肩には雪が乗っかってた。
おそらく、取り寄せてもらっていたプレゼントを急いで取りに行ってくれたのだと思う。
そんな父は単身赴任の身となり、クリスマスを一緒に過ごす事は滅多にない。
今となっては遅いけど、言わせてもらう。
「ありがとう」
と。
そして、小五の妹の為に言わせてもらう。
「靴下に朝ごはんを入れないでください」
と。
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