こどもの頃、姉が一番好きだったのは弟の俺だと言ってくれた。
いつの頃だったか姉が「私、結婚したいな」と藤井という人に言った。
姉は笑って誤魔化されると思っていたらしいが
藤井という人は真剣な顔をして、
「今、お互い凄く忙しくなっているから、
これから気持ちが変わるかもしれない。
だから、もし一年経っても、お互いの気持ちが今と変わってなかったら
僕からプロポーズさせて下さい」
と言ったんだそうだ。
それで一年後、姉が
「私は一年前と気持ちが変わってません…藤井さんは…?」
と、尋ねると藤井という人は
「僕は気持ちが、変わってしまいました」
と答えたらしい。
姉は戸惑い、泣きそうになっているところへ藤井という人が、
「僕は一年前よりもっと、好きになってしまいました」
といってプロポーズ。
と、結婚式の前夜に姉が幸せそうに俺に語って聞かせてくれました
俺はもう1番じゃないんだ。
でも悲しくないよ結婚おめでとう
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