俺の幼馴染みで親友の剛ってやつがいるんだが、そいつは幼い頃に親父さんが亡くなっていて、そいつの爺さんが父親みたいなもんだったんだ。
で、その爺さんて人は花火職人で地元では有名な頑固じじい。
俺達はいっつもその爺さんに怒られてた。
でも、その爺さんは剛に後を継いでもらいたいと思ってたからことさらに剛には厳しかった思い出がある。
そんな思いを知ってか知らずか、高校生にもなると爺さんへの反抗心からか
「花火職人なんてダサくってやってらんねぇよ」
などと言いチャラチャラと遊び呆けていたんだ。
そして剛が22才の時、『できちゃった婚』したんだけど、この時爺さんはキレまくってしまい、
おまえなぞ勘当だ!って言って剛のことを家から追い出しちまった。
行く所がないって言うんで、俺ん家の離れを貸してやってたんだ。
冬が終わり、春も過ぎ、夏になり地元の花火大会の前日、剛の母親から
「明日の花火大会、爺ちゃんからあんたたちにプレゼントがあるから絶対に見に来なさいよ」
って電話があったんだけど剛は意地になって
「ぜってーいかねぇ!」とかいってた、だけど奥さんに説得されて、俺達は花火大会へ行くことにした。
ぬるい缶ビールを飲みながら、色とりどりの花火を見上げ、剛が
「なんだよ、爺い、今の失敗じゃねぇかよ!」
なんて毒づいていたらアナウンスが入った。
「次は、本日の花火を打ち上げていらっしゃいます、
鍵屋甚右衛門様よりお孫さんへのプレゼントです、テーマは祝いです。どうぞ御覧下さい」
ヒュ〜〜っと風を切って空へと舞い上がる音が途絶え、一瞬の静寂の後、ドンッという空気を揺るがす大音響と共に夜空に大きな星が3っつ広がっていた
青い星は剛、赤い星は奥さん、そして一回り小さいピンクの星は去年生まれた赤ちゃんの分。
「ばかやろう!カッコつけてんじゃねぇよ!くそ爺い!」
また、毒づいてビールを飲み干す剛は必死に涙をこらえ、テキ屋のおっちゃんに良く冷えたビール頂戴!なんていって照れていた。
そして、次の週に剛は実家へと帰り正式に爺さんの弟子になり、俺は仕事の都合で地元を離れた。
そして去年、今年は俺が花火大会仕切るから、お前絶対に見にこいよ。と剛から久しぶりに電話があった。
同窓生達と花火大会に行き、花火を見上げていると、花火が開く度に聞こえる歓声、そして笑顔。
俺の友達はこんなにも人を感動させらるんだなと思うと、羨ましかった。
花火大会も終盤に差し掛かった時、なんだか打ち上げ場所の辺が騒がしくなった。
事故でも起ったのかと、友達の消防団員と近くまで行ってみると、どうやら爺さんが倒れたと言う。
でも、爺さんは心配して手を貸そうとする職人達に
「孫の初舞台だ!おめぇらガタガタ騒ぐんじゃねぇ!」
と怒鳴りつけ、駆け寄ろうとする剛にも
「職人なら花火を止めるな!観客にいらん気ぃもたすな!」
と激を飛ばした。
剛は一瞬ためらったけど、発射装置に向き直り職人達に指示を飛ばし、花火を上げ続けていた。
観客に気付かれることなく爺さんは救急車で運ばれていった。
花火大会が終わり急いで病院に駆け付けたけど、爺さんはすでに息を引き取っていた。
救急隊員の話によると
「いい花火だ、きれいだぞ剛。」
と最期まで剛の花火を誉めていたそうだ。
剛の嗚咽が病院内に響いていた。
いつしか俺達も声を上げて泣いていた。
葬儀が済み、爺さんの部屋を片付けていたら、剛の写真と新品のハッピがしまってあったそうだ。
今年の花火をきっちり仕切る事が出来たら正式に後を継がせ、その時に渡そうとしていたハッピらしい。
剛はその時も涙が止まらなかったって言ってた。
爺さん、今年、剛はそのハッピを着て最高の花火を上げています。
いつかのお返しにとお爺さんの為に作った4号玉、天国から見えましたか?
|
|
|
(32)

もう少し簡潔にまとめなきゃいかん。
最後まで親友目線で書いて欲しかった
田舎なら小さいなりにも離れはあるぞ。
>>17
どこが??説明をよろ
ひねくれすぎじゃない?
っと、マジレスしてみる新潟人・・・
「4号玉」って書いてあって、自分でもわかってるのに
脈絡もなく「4尺玉」にすりかえるの?
剛の一人称は「剛」なんだね。

|

![動画:サッカー -スーパーロングシュート- [神]](http://kamibakusho.com/image/prevarticle.gif)

![体験談:ゲーム好きなかわいい外国人 [ほのぼの]](http://kamibakusho.com/image/nextarticle.gif)