うちの仏壇には桐の箱に大切に保管された『石』がある
スベスベとした表面に乳白色の色合いを持つ石である
なぜこの石がウチにあるか等の詳しい経緯は知らなかったが
俺は幼い頃から、その石に神秘性を感じ
触ってはイケナイと両親から言われていたが
隙を見てはコッソリ取り出して眺めていた

ある時、我が町に『出張・なんでも鑑定団』が来ることになり
友人の祖父が掛け軸を鑑定してもらうことを知った俺は

「ウチも出ようよ!あの石なら高値が付くかも!!」

と両親に力説した
だがそんな俺の様子に、両親は苦笑いを浮かべながら言い放った


「値なんぞ付くか。ありゃ曾爺ちゃんの『胆石』だぞ。」

ガ━━(゚Д゚|||)━━ン!

10年近く胆石を愛で続けた俺って・・・


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この記事のコメント一覧
1 . あ  ID:BqMSMQaFO編集削除
価値は1諭吉だね
2 . 名無しさん  ID:f.nmi83DO編集削除
値なんぞ付くか。
3 .   ID:7qE.lnutO編集削除
胆石ってそんなにでかいの?
4 . 金星蛸  ID:4s993FqIO編集削除
それは、落胆したな。
5 . 名無しさん  ID:yiQtFrAc0編集削除
>>4
なんか惜しい感じ
6 . 名無しさん  ID:QfpNi8Yf0編集削除
何でそんなもん大事そうに取ってんだw
7 . 名無しさん  ID:KT3.nd8H0編集削除
>>4 次に期待している
8 . 名無しタン  ID:hf.1hKEiO編集削除
作者タン、赤面だね。
9 . 名無しさん  ID:1GFHYoL10編集削除
親に何なのか聞いてればーな。

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