なごんだというか、笑った身内話。
通販を頼んだが、残業が続いてしまい、やむを得ず母に受け取ってもらった。
(中身はムックとCDだったので大丈夫だろうと判断)
帰ったら、届いた荷物を前におとんとおかんが超深刻な顔。
「あの子がねえ……」
「まさかなあ……」
とただよう重々しい空気。
意を決して
「ただいま」
と飛び込むと、両親の沈痛な顔。
「娘。プロレスがやりたいの? お母さん、あんたには無理だと思うけど」
「運動神経ないし、おまえが今からはたぶんきついぞ」
どーしてそうなる? と突っ込むこと三十分。
両親が『株式会社虎の穴』を勘違いしたと判明。
大丈夫だから、あんたの娘はたいがーますくになったりしないから。
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