堀秀政のちょっと良い話(戦場編其ノ二)

秀政が秀吉の配下として九州平定戦に従軍していた時の話である。

秀政は城を攻めていた。
城方から勇敢にも討って出てきた、敵兵五十人ほどを生け捕りにした。
秀政の前に引き出された敵兵達は、見せしめの処刑を覚悟した。

秀政は敵兵達に言った

「九州に来てから城攻めばかり。
 攻めた城はどこも一日で落城し、わしは次々と行軍せねばならず、本当にきついのだ。
 そこでお前達に頼みがある。
 このまま城に帰って、せめて後三日は持ちこたえてくれないか?
 対陣していれば軍を動かさずに済むからな。」

と言って敵兵全員を解放した。
すぐさま城に逃げ帰った兵達は、とても敵う相手ではないと悟り、城方は即座に降伏した。

『名人久太郎』の面目躍如である。

もっとも、秀政は本当に休みたかったのかもしれないが…


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1 . 名無しさん  ID:BkqX49vV0編集削除
すごいね
2 . 名無しさん  ID:SSEXydQy0編集削除
まさかのシリーズ化!?
3 . 名無しさん  ID:Xh1z120IO編集削除
うまく行けば策士
うまく行かなければ 馬鹿者、うつけ、お人好しと 散々言われるんだろうねぇ
策士になれて良かった良かった
4 . 名無しさん  ID:zWs4XM1b0編集削除
この人が若くして死んだのは秀吉には痛手だったよなあ
5 . 名無しさん  ID:h8tJ7GLg0編集削除
>>※3
たとえ失敗しても、堀秀政をうつけ呼ばわりする奴はいないと思うぞ・・・
ってかできない。
6 . 世界史選択  ID:JSNpMLJMO編集削除
↓そんなすごい奴なのか
7 . 名無しさん  ID:z.FkEsjQ0編集削除
ありがとうございます。

えっ?僕じゃなくて?
8 . 名無し  ID:.muFodU3O編集削除
なんともいえない

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