私が12歳ぐらい・父が50ぐらいの頃、2人でどっかの喫茶店(?)に入った。
その日私達2人が頼んだものは苺パフェとコーヒー。
どっちも父がウエイトレスさんに頼んでくれた。
そして当然私の前に置かれるファンシーな苺パフェ。
父の前に置かれるコーヒー。
父と私の間に漂う微妙な沈黙。
父はウェトレスさんが去ってからそっとコーヒーとパフェの場所を交換しておりました。
もちろんパフェは父の、コーヒーは私の頼んだもの。
父、コソコソと苺パフェを食べながら小声で
父「・・・○ちゃんもパフェ食べたい?」(気まずさをごまかすように言う)
私「いやいいよ。私コーヒーあるし。」(娘はクール)
食べ終わった後も父は空になったガラスのパフェの器を私の前にそっと押しやってきた。
しかも目をそらしながら。
そんな私の父、大学教授。
今でもパフェの話は家族内でのネタになり続けている。
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