俺が小学校の時、学校から帰ると二軒隣にあるばあちゃん(父方)とこに毎日のように遊びに行ってた。
連れと一緒にわらわら行くとばあちゃんはニコニコしながら
「おやつあるから手ぇ洗ってきんさい。皆で仲良く食べるんよ」
っておやつをふるまってくれたんだよね。
連れからは優しいばあちゃんだと羨ましがられてすげー嬉しくて誇らしかったのを覚えてる。
けど、例に俺ず反抗期に入った俺は高校にも行かず、毎日のように連れと深夜まで遊び歩くようになっていった。
当然ながら親父とは顔を合わせれば怒鳴りあいのケンカ、時には手が出ることもあったな。
その度にケンカの声を聞きつけたばあちゃんが家にきては泣きそうな顔で
「○○ちゃん、ケンカはあかんよ」
って言うんだよ。
「うっさいわ!」
なんて怒鳴り付けてた。
ばあちゃんがぼろぼろ涙を流しながら家を出ていこうとする俺の後ろで
「○○を堪忍したって」
と親父に言って頭を下げていた。
俺はそんなばあちゃんの背中を見ても疎ましいとしか思わなくて、徐々に連れの家を泊まり歩くようになってた。
家に寄りつくこともなくなった。
悪い先輩から教えてもらった悪さして毎日遊び歩く日々。
あの時の俺はホントにクズの極みだったね。
そんな生活を18になるまで続けてたけど、その頃から悪仲間だった連れ達が口々に就職するって言い出したんだ。
「もう好き勝手出来る年じゃねぇからな」
なんて言ってさ。
その日泊まってた連れの家を出て、俺は公園で一人ボーッとしてた。
金も食うものも寝るとこもない。
かと言って今さら家に帰ることもできない。
途方にくれてた俺は、ふとばあちゃんのことを思い出したんだ。
ばあちゃんなら怒らないだろうって。
情けないことに飯とその日の宿、あわよくば小遣いを貰えることを期待して。
そっからチャリ飛ばしてあっという間にばあちゃん家の前。
玄関に手をかけると鍵がかかってたから裏口へまわった。
裏口の鍵はいつも開けっぱなしだったから。
ドアを開けて中を見回して、俺は初めて違和感があることに気が付いた。
整然と片付いた室内。
まるで、長い間留守にしている部屋のような。
ばあちゃん、と呼んでも返事はない。
俺は急に言い様のない不安に襲われて実家へと走った。
少し前まで「帰れねぇよ」とか思ってたことなんて吹っ飛んでた。
親父はいきなり部屋に飛び込んできた俺を見て驚いてたよ。
当然だよな。
母さんは怒りながら泣き出すし、兄貴にはバカ野郎、と思い切り殴られた。
俺は殴られて口から血を流しながらばあちゃんは、って兄貴に聞いた。
そしたら親父が眉間にシワ寄せてさ、言うのよ。
「そこにいるだろう」
って。
親父が指差した先には、四角く黒い写真立ての中で昔のように優しい笑みを浮かべてるばあちゃんがいてさ。
遺影だった。
俺は呆然としたね。
嘘だろって。
まさかって。
だって俺はばあちゃんに小遣いをねだりに帰ってきたのに。
ばあちゃんが死んでるかもなんて、そんなの頭を掠めもしなかったのに。
「ばあちゃん、一週間前に死んだんだ。お前のことを最期まで気にしてた」
親父が言った。
俺が家を飛び出してから、毎日毎日俺が帰ってきたかと実家にきてたって。
一週間前、俺の家からの帰り道、心筋梗塞を起こしてそのまま帰らぬ人となったって。
なんかね、もうホント、頭の中が真っ白で声なんか出なかった。
そしたら親父が
「もういいだろう。帰ってきなさい」
なんて言い出すの。
父さんが悪かった、って。
そんでばあちゃんの遺影の裏から茶封筒を三つだしてきて俺に差し出すんだ。
俺は黙って受け取って、中身を見て、家を出てからの一年半を激しく後悔したよ。
封筒の中身はばあちゃんから俺に宛てた三通の手紙。
18才、20才、結婚した時の俺に宛てたもの。
「○○ちゃん、18才ですね。
今はおうちに帰っていますか。
ばあちゃんは○○ちゃんの帰りをとても待っていました。
おやつを用意していますからまたばあちゃんの家に遊びにきなさいね。」
「○○ちゃん、20才おめでとう。
もう立派な大人ですね。
お仕事が大変でしょうが体を壊さないよう頑張ってくださいね。
ばあちゃんも頑張ります。」
「○○へ。
○○がお嫁さんを見つけてくれてとても嬉しいです。
もしかしたらばあちゃんはもう生きていないかもしれませんが、
ちゃんと○○とお嫁さんを見にきます。
○○は優しい、いい子ですからお嫁さんもいい人だと思います。
幸せになってくださいね。」
俺は馬鹿みたいに泣きまくった。
手紙を強く握りしめながら激しく泣きじゃくった。
もう二度と会えないばあちゃん。
ばあちゃんはいつだって俺の味方だった。
そんなばあちゃんに酷い言葉を浴びせて、自分一人でここまででかくなったような勘違いして思い上がっててさ。
そのばあちゃんの優しさと愛情を無下にし続けた自分の愚かさに今さら気付いたんだ。
同時に親父、お袋、兄貴にも申し訳なくて申し訳なくて、俺は何度も何度も土下座して謝った。
それから俺は先輩達とは縁を切り、小さな企業に何とか就職した。
ばあちゃんの知り合いが社長さんで、常々「孫を頼む」と頼まれていたと。
そこで今の嫁さんと出会って結婚、再来月には子供も産まれる。
せめてばあちゃんに嫁さんの顔を見せてやりたかったとつくづく思うよ。
お前らも家族やじいちゃん、ばあちゃんには出来る内に孝行してやってくれ。
俺もこれからは自分の家族と新しい家族を大切にしてばあちゃんにしっかり顔向けできるよう生きてくからさ。
|
|




誰にも迷惑をかけることなくきちんと育った奴のほうが正しいに決まってるだろうが
地道な人は地味で目立たないから、なかなか人の眼に留まらないっていう例だよな。
こういう屑がマイナスから0に戻っただけで、美談のように扱いやがる。
やっとプラスマイナス0の人並みに戻ったくせにな。
頭悪いと人生がシンプルで良いな、うらやましい
人生はやり直せるんです。
何か駄目だと思う。
あと、米2は結局何が言いたいか分からない。
本当に過去を反省して改心しているのなら、こういう類の自慢はせず、ひたすら行動で示せよ。
結局自分を美化することしか頭に無いんだろ。
昔は悪かったを自慢と捉えちゃうガキは消えろ
誰かに迷惑や心配かけてる事に気づいてないんじゃない?
この投稿者が真のクズだったら、「バアチャン死んじゃったんだ。」で、終わってる。
おまえらのほうがクズだしな
おばあちゃんが偉大なことだけは確か。
ばあちゃんのやさしさに感動する話であって、孫に感動どうこうじゃないだろ?
出だしで躓いているからな。
わざとなら
例に俺ず反抗期に入った漏れは
にしてほしい。
もう冒涜レベルでしょ
ひとの体験談にねちねち文句いってる暇があったら、親孝行でもしてきたらどうだい。
人間が生きていくには、自然が必要だけど、自然が生きていくのに人間は必要じゃないんだよ。
わかる?生きている事が悪い事でクズなんだよ。
と言う訳で逝ってきます。
>頭悪いと人生がシンプルで良いな、うらやましい
って、「俺は頭が良い」発言に突っ込めよ!
氏ねばいいのに
そんなんじゃ 天国のおばあちゃん悲しむよ(笑)
他はなし
少しは寂しいだろうけど、基本孫がジジババ好きな複雑な心も理解してるよきっと
だからこそ遺した手紙があるんじゃないかなと思った
まあ大事にするに越したことはなかったんだろけどさ
こーゆー奴に限って、俺は(あの頃と違って)立派になった
お前も頑張れ と、ドヤ顔するけど、皆、あの頃がないんだから同じ立ち位置。
大概は+αの次元で悩んでんだから、自己満乙してないでもう少し頑張れと返したい
自分が出来てるからってクズクズって、どれだけ視野が狭いの?おっさんになってから若い連中に向かって「今の若いもんは…」って言って煙たがられる大人になっちゃうから、なりたくなかったら今のうちから人間はそれぞれのスピードと経験で大人になることを理解したほうがいいと思う
60歳や70歳になっても窃盗とか犯罪犯す人がいるのは、結局ミスがなく後悔がない人生だったわけだしさ


|
