玄関のドアがノックされたのでその家の老婦人が玄関に出るとそこにはセールスマンが立っていた。
セールスマンは家の中にズカズカ入っていくとやおら持っていた堆肥をリビングにぶちまけた。
老婦人が目を丸くしているとニコニコ顔のセールスマンが張り切って言った。
「ご心配なく、奥様。
弊社のこの強力電気掃除機を使えばたちどころに、微塵も残さずにこいつを片付けます」
そういうとなにやら大層な掃除機を持ってきた。
「奥様。もし少しでもこの堆肥が残ったら罰として私が全部食べることにします」
老婦人はそこまで聞くと言った。
「おやまあ、大変だこと。実は私もここへ越してきたばかりでまだ電気が来てないの」
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