年明け直ぐに親父が死んだ。
くも膜下出血だった。早番の親父が会社に出てこない、電話にも出ないと連絡を受けた妹が丁度仕事が休みだったからと、朝から家に行ったらリビングで、妹が飼っていたペットのウサギと猫を抱きしめたまま倒れていたそうだ。
慌てて救急車で運び、何とか手術も無事済んだものの、発見されたときに既に時間が経ちすぎていたのか手術後、一度も目を醒ます事もなく、6日後に息を引き取った。
俺達の母親は、俺と妹が小学生の時、癌で死んだ。
以降、親父と俺と妹と3人で暮らした。
親父も仕事が忙しく、授業参観の日だの家庭訪問だの、休み前の懇談会だのにはなかなか来れないのを二人して怨んだりもした。
それでも、親父は懸命に俺達二人を育て上げてくれた。
バイクが大好きだった親父は、母が亡くなった直後からバイクに乗るのを止めた。
「お前等二人が、一人前に社会に出たら又、お金貯めて今度はすんげぇバイク買うさ」
と中学・高校の頃は話してくれていたっけ。
地元では、無かったものの俺は無事大学を出て公務員
妹は、医療大出て看護師に
一昨年のお盆休み、3人が久しぶりに顔を合わせて
庭で焼き肉&ビールで盛り上がっていたとき
「俺達が、働き始めたらバイク乗るんじゃなかったの?」
と聞いたら
「会社も景気悪いしなぁ、給料も下がる一方だし、まだまだ我慢だ。」
と行っていたっけ。
「15年以上バイク乗ってないから、先ずはお前等のお母さんと知り合った
高校生頃に乗っていたホンダのモンキーかゴリラからだな」
と笑ってたっけ。
その夜、親父が酔っぱらって寝ちまったので妹と
「クリスマス辺りに、親父にバイクでも買ってやろうか?」
と妹も喜んで、とりあえず半分ずつ1ヶ月¥15000合計¥30000ずつ貯める事にした。
翌日、こっちへ帰る直前
親父の大親友で飲み友達で、
「働きはじめの貧乏な若造だった頃、洗濯するのももったいないから
1枚のパンツをお前の親父が3日履いて裏返して3日俺が履いていた。」
と言うくらい仲良しの(どうたら飲み会ネタらしい)バイク屋をやっている人の所へ
「クリスマスにバイクを親父に送りたい、うんぬん」
と伝えると半分泣きながら
「俺にまかせろ!」
と言ってくれた。
余り順調とは言えないまでも、何とかクリスマスまでにお金も無事貯まりお盆休み以来、久しぶりに休みとって3人で家でパーティした。
夏以来だから親父も嬉しかったのだろう、早々酔っぱらって寝ちまった。
翌日、早朝親父にはバイクの事は内緒で結局帰ってしまってその日の夕方、親父から『ありがとう』とメールが来たけれど。
春には、親父はモンキーで、四国を1周したと聞いた。
秋には、親父はモンキーで、九州を廻ったと聞いた。
今は、親父は何処を走ってるのだろう。
バイク屋のおっちゃんが葬式の後話していたように
俺達の母親と、モンキー二人乗りして走ってるのだろうか
それとも、一度コケてから乗ってくれなくなった母親の自転車と併走しているのだろうか。
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どうせ同一人物が書いたんだろ
これは誰かが勝手に創作したネタだろうな
1の方は普通に感動したのに
余計なもん作んなよ…
うん
首から上もげろ
盛大に
倒れてから発見まで動物達は動かなかったんだね
うん。わかるわかる
モンキーやダックスもタンデムシートでしたが昭和50年代に禁止になり
60年代にヘルメットまで被らないといけなくなり手軽さが薄れた
良い意味でも悪い意味でも
サイドカーとかもあるし。
死んだときの状況はフォロー無理です。
>>ご丁寧に、原付2種の黄色ナンバーを付けた
>>ホンダのモンキーがそこにあった。
この文章が理解できないなら二度と世に出てくるな無免カス
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