大昔に読んだ個人戦記からひとつ
南方を転戦していた帝国陸軍のある大隊が大休止を取った近くに、原住民の村のバナナ畑があった。
こりゃちょうどいいや、と手持ちの布製品などとバナナを交換してもらう事に。
巨大な房で運ばれてきたバナナを皆が
「美味ぇ、美味ぇ、本場もんは違うな!」
と食べ始めるのを見た原住民はびっくり。
「あんたらが食うつもりだったのか、そりゃ家畜の餌用だよ」
「(゚Д゚)ハァ?」
「ちょっと待っててくれ、人間様用のをもってくる」
持って来てくれるのは良いが、それがなかなか現れない。
(うまかったけど)家畜用の餌を食わされて苛々してた某士官、腹立ち紛れに近くのバナナの木を軍刀で一刀両断!
そこに人間用のバナナといっしょに村長が来ちゃったどうしよう。
村長はバナナの木の切り口を見ると血相変えてまくし立てる、通訳も追いつけない。
やっべー、マジギレさせたぞどうすんべ、と大隊長以下冷や汗たらたら。
・・・が、何だか様子がおかしい。
どうやら怒ってないっぽいぞ?
ようやく勢いに追い付いた通訳を通して語られた村長の言葉とは・・・
「実はバナナは老木になると実を付けなくなる、だから何年かごとに切り倒す必要がある。
だが我々の手持ちの斧(石斧だったかも)では、
繊維質でやわらかいバナナの木はなかなか切れず、大変な重労働で困っている」
「しかしこの切り口の鮮やかさよ!こんなすごい切れ味の刃物があれば我々は大助かりだ!
隣の村と抗争が起きた時も役立つに違いない!ぜひ譲ってくれ!
もちろんタダとは言わん、太った豚を5頭付けよう、
それでも駄目だってんなら、村の娘から好きなのを連れてっても良いぞ!」
だったw
「ば、バッキャロー!武士の魂を豚だの娘だのと交換できるかーッ!」
と件の某士官。
だが原住民に「ブシノタマシイ」なんて概念通じるわけもなく、あーだこーだすったもんだの押し問答が収まる気配は全くない。
村長の出すレートは軍刀一本に対して娘が二人から三人に上がろうとしているw
こりゃ埒が明かんと困り果てた大隊長、ここで妙案が閃いた。
「軍刀を譲る訳にはいかんが、代わりに切るのを手伝ってあげようじゃないか」
「軍刀所持者は全員集合!バナナ畑に向かって整列!
バナナのお代がわりのご奉公だ!それ、斬って斬って斬りまくれーッ!」
ジャングルに響く気合い声、前代未聞のバナナの据え物斬り大会の開幕だ。
軍刀が煌めくたびに斬り倒されるバナナの木、見物の兵や原住民はやんやの大喝采。
存分に斬り倒したところで村長から最高級の人間用バナナが振る舞われた。
親指ほどの大きさのいわゆるモンキーバナナだったそうだが、
それこそ「この世のものとも思えぬ」美味さだったそうな。
騒動の元になった某士官曰く
「確かにこれと比べりゃ、最初に喰ったのは豚の餌だ」
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”バナナは老木になると実を付けなくなる”がおかしい
HAHAHA、だったら農家の人なんて一日に何回も鎌を研ぎ直さないと仕事にならないなHAHAHA。
だから、刃物で切った場合、表面は樹液でべたつくけど刃こぼれすることは、刃物が元から錆びていたかでもない限りあり得ない。
普通の農業用の鎌でも時間を掛ければ刈れる。
ブシノタマシイ
ブタノタマシイ
ブタハオイシイ
切れ味のいい刃物でスッと引くと刃こぼれなんてしない
しかし、骨ごと切るなら中華の分厚い肉切り包丁が最強だけどな
それはもう斧のごとくガツンガツン押し切れる
包丁が日本刀だとしたら、中華包丁はナタみたいなもんじゃん
確かに万能包丁なんだけど…・・・
バナナは実がなると枯れる。だから実を収穫したら茎を根元から切り除く作業がある。そうすれば地下茎から新しい芽が生えてきて1〜2年後にはまた実がなる。
あながち間違いではないのか。
この場合翻訳ミスの可能性もあるんだから細かい間違いにツッコんでもなぁ。
このギザギザで切っている。ところが人間を切ると人間の脂でこのギザギザが埋まってしまうので切れ味が落ちる。
なので樹液が沢山でるような植物でなければ切れ味はなかなか落ちないと考えられるよ。
まぁ全ての日本刀が名刀というわけではないが
ゆとり乙
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