体験談：義理の姉にETCカードを貸した [衝撃]

そんなわけでお盆は家を離れ旅行に出かけた兄夫婦。
ところが愛車にＥＴＣ車載機を搭載するもＥＴＣカードが間に合わないらしい。
旅行前日になっていきなり私のところに連絡してきた。

「サキちゃんさぁ、ＥＴＣカード貸してよ。返すからさ。」

よりにもよって義姉からのお願い。
普通に考えて兄からなら分かるのだけれど…。

結局そのあと兄が電話を代わって仕方なく私はカードを貸すことにした。
ＥＴＣがお得なのは間違いないのだし、
私だって兄が無駄なお金を使うのは想像したくない。

ところが今日になってもカードが返ってこない。
本来こちらから催促するなんて無駄なストレス抱えたくないのだが
今日の夜には仕事で高速を使わないといけない。
仕方なく兄に連絡すると

「え？あいつ（嫁）が返したって云ってたけれど？」

それを聞いた瞬間ぞっとした。
私は急いで義姉に連絡した。

「えー？今日必要なの？私今日使うんだけど」

なんてふてぶてしい返事。
そのカード私のなんですけど…。

「私、今日友達と買い物に行きたいのよねー。せっかくＥＴＣつけたのに
　使えないとか友達の手前格好悪いじゃない。不便だしさー。
　サキちゃん使うの夜なんでしょ？」

私はそこらへんで我慢ができず、

「今から伺います！」

とだけ告げて電話を切った。
自宅からすぐのアパートに押しかける形で義姉にからカードを奪い返した。

「高速でいくら使いました？今すぐ払ってください。」

と出来るだけ強い語調で請求すると

「いいじゃん、そんくらい。割引で安くなったんだし。
　1000円とか2000円とか、あってないようなもんでしょ？」

意味が分からなかった。
勝手に人の金を使い続けるつもりであったことに何の罪悪感もなかったようだ。
親の金で何の不自由もなく生きてきて、夫の金で何の不自由もなく専業主婦やってる義姉らしいと言えば「らしい」態度だった。
そうこうしているうちに、
家が傾いたから大学にも行けず、継ぎたくもない家業をついで
ロクな出会いもないで一人でいる自分自身がみっともなく感じてきた。
その場で泣いてしまいそうだったが、泣き顔を見られたくないので
何も言わずにアパートを出て車で泣いた。