嫁「おはようございます。こちらに配属された○子です。よろしくお願いします」
俺「あ、○太郎といいます。よろしく。頑張って」
これが最初の会話。
で、研究室に入るのに靴を履き替えるのだが、嫁は履き替えている間に脱いだ靴を下駄箱にしまうのを失念したらしく、入り口のドアマットの上にきちんと並べたまま仕事を始めた。
入室するやつがみんな不審そうに(気味悪そうに)首をひねっていて、俺が全員に
「あの靴はなんだ?誰の?」
ときいた。
嫁「あっ、すいません!わたしのです」
俺「なんで入り口に?」
嫁「まじないです」
これがその場のみんなにウケて、その日のうちに嫁の渾名が「シャーマン」になった。
数日後、歓迎会の話題がでたとき
俺「嫁子さんもシャーマンなら、歓迎会で祈祷の芸くらいやってよ」
と冗談で言ったら嫁は友人から本格的な巫女の格好をして、「謡」(攻殻機動隊の映画で流れたやつ)にあわせてよくわからんが神秘的な舞を踊った。
日本舞踊を習っていて、それのアレンジともいえないでっちあげだとのことだった。
でもかっこよかったのでその踊りに惚れてしまった。
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