いつもの立ち食い鮨にて。
うまうまと鮨をつまんでいると、となりに西洋人の男二人組が入ってきて、たどたどしく注文を出したりしている。
この店はえらい安いということもあって外国人の客も気安く訪れているのを見かける。
店側もオーダー方法を日本語、英語、中国語、韓国語で書いてあったりするあたり、そういう客もしばしばくるのだと思われる。
で、その二人組はとりあえず
「トォルォ!」
「トォルォ!」
と連発していて、
「トロ食わせろ」
ということなのだろう、と聞き流しつつシャコとアン肝軍艦などをつまんでいた。
ると、彼らは僕の鮨をしげしげと眺め、
「What's is this name?」
とか聞いてくる。
あー、英語圏の人かいなと思い、シャコを指さして
「garage」
と言いかけて、いやそんなギャグは彼らには通じまいと思い直して
「んー、Its SHA-KO」
と、和名で教えた。
「シャコ?」
「いえーすいえーす。しゃこ」
通じた通じた。
すると次に彼らはアン肝を指し、
「IT IS?」
と聞く。
む、これは難しい。
「Its AN-KOH. FISH lever」
ととりあえず言ってみる。
どーも通じているようないないような感じだったので、自分の腹を指し、
「レバー、you know?」
と言ってみるとなんか通じたっぽい。
「Oh! right!」
が、その後に続く言葉がよくわかんない。
よーく聞いてみると、英語じゃない。
どうも発音と端々に出てくる単語からしてイタリア語っぽい。
彼らも
「オレら英語よくわかんねーんだよ」
と連発している。
英語が不得意な人が最初に覚える
英語は、どこの国でも
「I don't speak english」
であるようで、これは世界共通だということがよくわかった。
こっちも英語は不得手だし、イタリア語なんかもっとわからん。
が、彼らは非常にチャレンジャーで、しきりとあれこれ聞いてきつついろいろなネタに挑戦している様子。
アン肝を頼んでみたいのだが、なんて頼めばいいのかわからず(店のメニューは一応アルファベットのフリガナが書いてあるのだが、それとて英語向けなのでよくわからんらしい)困っている様子だった。
で、やっぱりアン肝が気になっている様子だったので、軍艦に乗っかってるアン肝を少しだけサーブして、
「play it. challenge it」
といって食わせてみたところ、
「こいつはナイーブだ」
と言っていた。
繊細だ、と言いたかったのかもしれない。
で、ケースの中の刺身を指さし
「このサカナか? それともこのサカナのか?」
と聞いてくる。
いや、アン肝はタイやサバのレバーじゃないから(^^;)
ということで、アンコウって英語でなんていうんだろう、しかし彼らは英語はよくわからんと言っている。
僕は咄嗟にデコの中央から竿のように線を描き、
「You know Head Lamp fish? & big mouse fish.PIKA PIKA」
と言ってみた。
すると、なんやらイタリア語で叫びつつ大喜びしている。
どうも通じたらしい。
念のため、メモ用紙千切ってアンコウの絵を描き、
「AN-KOH fish. ok?」
と話を振ると、ばっちり通じてる様子。
さらに彼はペンを取り、紙の裏に何やらトゲトゲの塊を書いて、
「これはなんてーの?」
と聞く。
なんだ
このタワシというか馬糞というか……と思いかけたところで、彼はそれを足で踏んで痛い、という仕草をした。
あー。ウニか!
ウニは足で踏むもので、踏んだら痛いというのも世界共通っぽい。
そこで
「its UNI」
と教えてみる。
ついでに軍艦巻きも教えてみる。
「UNI is GUN-KAN-MAKI. GUN-KAN is GUN-SHIP」
「GUN-SHIP?」
「コルベット……わからんかなあ」
考えてみればWAR-SHIPと言えば多少は通じたのではあるまいかと思ったが、とりあえずこれまた船描いて砲塔描いてみたところ通じた。
「ok ok!」
んで、「君の教え方は非常にわかりやすいな!」というようなことを言われ(nice teacherと連発されたので)、
自己紹介なんかされて握手して帰ってきた。
彼らには今後もバリバリと鮨を食って日本を気に入って頂けたら幸いである。
「What's is this name?」
とか聞いてくる。
あー、英語圏の人かいなと思い、シャコを指さして
「garage」
と言いかけて、いやそんなギャグは彼らには通じまいと思い直して
「んー、Its SHA-KO」
と、和名で教えた。
「シャコ?」
「いえーすいえーす。しゃこ」
通じた通じた。
すると次に彼らはアン肝を指し、
「IT IS?」
と聞く。
む、これは難しい。
「Its AN-KOH. FISH lever」
ととりあえず言ってみる。
どーも通じているようないないような感じだったので、自分の腹を指し、
「レバー、you know?」
と言ってみるとなんか通じたっぽい。
「Oh! right!」
が、その後に続く言葉がよくわかんない。
よーく聞いてみると、英語じゃない。
どうも発音と端々に出てくる単語からしてイタリア語っぽい。
彼らも
「オレら英語よくわかんねーんだよ」
と連発している。
英語が不得意な人が最初に覚える
英語は、どこの国でも
「I don't speak english」
であるようで、これは世界共通だということがよくわかった。
こっちも英語は不得手だし、イタリア語なんかもっとわからん。
が、彼らは非常にチャレンジャーで、しきりとあれこれ聞いてきつついろいろなネタに挑戦している様子。
アン肝を頼んでみたいのだが、なんて頼めばいいのかわからず(店のメニューは一応アルファベットのフリガナが書いてあるのだが、それとて英語向けなのでよくわからんらしい)困っている様子だった。
で、やっぱりアン肝が気になっている様子だったので、軍艦に乗っかってるアン肝を少しだけサーブして、
「play it. challenge it」
といって食わせてみたところ、
「こいつはナイーブだ」
と言っていた。
繊細だ、と言いたかったのかもしれない。
で、ケースの中の刺身を指さし
「このサカナか? それともこのサカナのか?」
と聞いてくる。
いや、アン肝はタイやサバのレバーじゃないから(^^;)
ということで、アンコウって英語でなんていうんだろう、しかし彼らは英語はよくわからんと言っている。
僕は咄嗟にデコの中央から竿のように線を描き、
「You know Head Lamp fish? & big mouse fish.PIKA PIKA」
と言ってみた。
すると、なんやらイタリア語で叫びつつ大喜びしている。
どうも通じたらしい。
念のため、メモ用紙千切ってアンコウの絵を描き、
「AN-KOH fish. ok?」
と話を振ると、ばっちり通じてる様子。
さらに彼はペンを取り、紙の裏に何やらトゲトゲの塊を書いて、
「これはなんてーの?」
と聞く。
なんだ
このタワシというか馬糞というか……と思いかけたところで、彼はそれを足で踏んで痛い、という仕草をした。
あー。ウニか!
ウニは足で踏むもので、踏んだら痛いというのも世界共通っぽい。
そこで
「its UNI」
と教えてみる。
ついでに軍艦巻きも教えてみる。
「UNI is GUN-KAN-MAKI. GUN-KAN is GUN-SHIP」
「GUN-SHIP?」
「コルベット……わからんかなあ」
考えてみればWAR-SHIPと言えば多少は通じたのではあるまいかと思ったが、とりあえずこれまた船描いて砲塔描いてみたところ通じた。
「ok ok!」
んで、「君の教え方は非常にわかりやすいな!」というようなことを言われ(nice teacherと連発されたので)、
自己紹介なんかされて握手して帰ってきた。
彼らには今後もバリバリと鮨を食って日本を気に入って頂けたら幸いである。
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