体験談：お宅は4台もあるんだから1台貸してくれ [衝撃]

そんなもん、赤の他人に貸せるわけないし、こっちの家族はどうするんだって問題もある。
兄がそう言ったら

「家族どうしで送ってもらうとかすればいいでしょ」

と食い下がるので、
兄は

「お宅がそうしたらどうですか」

と返したんだが、そしたら

「うちは都合が悪いからできない」

とか虫のいいことを言う。

「うちだってそうですよ。とにかく貸せません」

と断ったら

「困ったときはおたがいさまでしょ！」

と逆切れしたらしい。
(それは助けてもらおうって立場で言うべきセリフじゃないとおもうんだがなあ)

だいたいさ、娘が車を壊したのって、スピードの出しすぎでよそ様の家の塀に突っ込んだからなんだ。
ローカルニュースでやってて、そこでは「18歳のパート従業員の女性」としか言ってなかったんだけど、
ニュースの翌日、実家に顔を出したらおふくろが

「あれ、あそこの家の○○ちゃんだって」

と教えてくれた。
(車の壊れっぷりからすれば奇跡的に本人は無傷だったらしい)
仮にね、貸した車に関しては責任なしってことになっているとしても、そんな運転する子に貸したら無事に戻ってこないでしょ。

で、兄の長女が、この事故を起こした娘の高校の後輩になるんだが、なぜかそれを持ち出してきて、

「お宅の娘はうちの子の後輩でしょう。先輩が困ってるのに知らん顔をするのか」

とか言い出したんで、
兄としては、らちがあかないと思い

「じゃあ警察に間に入ってもらいましょうか。警察が貸せって言うなら貸しますよ」

って言ったんだ。
そしたら

「アンタは卑怯だ」

と捨て台詞して帰っていったらしい。

幸いだったのは、あとで、そこんちの親父さんが謝りにきたこと。