当時俺は23歳、嫁22歳で、俺は大学卒業して公務員試験受けたんだけど落ちて、公務員試験の勉強をしながら、親父の知り合いの運送屋で働いていた。
その運送屋ってのが、牧場におが屑や粉砕物(木をチップ状にしたもの)に搬入していたんだ。(糞に粉砕物を混ぜて肥料にする為)
その日は、山奥にある牧場に粉砕物を運搬していた。
牧場ってのがまた辺鄙な所にあってさ。
牧場に行くには、県道から伸びている、回りに木しかない一本道を20km近く走らなければいけない。
その一本道を、ラジオを聴きながら一人で走っていたんだ。
それで、いつもの調子でカーブを曲がった瞬間、手を振ってるスーツ姿の女がいきなり居て、急ブレーキ。
俺「??(えっ?なんでスーツ姿の女がこんなところに?)」
嫁「……(泣き顔)」
俺「…(おいおいなんだよなんだよ。なんか事件か?マジで?)」
嫁「…助けてください!!」
俺「(やばいな。完璧事件だよ…警察呼んだ方が良いよな!?)」
嫁「車がパンクしちゃったんです!!」
俺「え…?(パンクしちゃったって…)携帯でJAF呼べたんじゃ?」
嫁「電波が無くて…(当時の嫁の携帯は出たばっかりのFOMAで、
山でも使えるmovaに買い替えるのを忘れてたらしい)」
俺「…車はどこにあるの?」
嫁「ここから登って30分の所です…」
俺「まさか…ここまで歩いて下って来たの?」
嫁「はい…県道まで下りれば誰か居ると思って…(ここの時点で、県道に降りるまで10km近くある)」
俺「…とりあえず、俺の車に乗って。(大型ダンプ)」
嫁「すいません…」
ここで嫁を大型に乗せて、嫁の車の所へ(運よく待避帯があって、そこに止めてあった)。
んでスペアタイヤに交換してあげたんだ。
その後、
「お礼を…」
とか言ってる嫁さんに
「いらないよ」
と断って、牧場へ。
粉砕物を降ろすのに、荷台にかけてあったシートを外していたら嫁さんの車が。
「まさか…追って来たのか?」
と思っていたら、牧場の事務所の中に入って行った。
「?」
と思いながら粉砕物を降ろし、伝票を事務所に持っていくと作業服姿の嫁さんが。
嫁さんの隣に牧場主が居て、
「俺君お疲れ様〜…あっ、この子助けてくれたんだって?ありがとう。今日から働く嫁ちゃん。よろしくね。」
んで、その時は「そんな事もあるんだなー」としか思ってなかった。
だけど、段々その牧場に搬入するにつれて会話が増えて、実は嫁さんの実家が俺の地元の隣町だったり、過去にバイトしていたガソリンスタンドの常連で義両親だったりして、付き合うように。
んで、俺はもう一回公務員試験を受けてやっと合格して、市役所に就職して26歳で結婚。
付き合い始めた頃に
「なんで見知らぬ男の車、まして大型にすんなり乗ったの?wしかも泣き顔でビビったわw」
と聞いたら、
「だって…悪い人そうじゃなかったしw下から俺君のダンプが登って来た時は、
“神様に願いが通じた!!”って思ってつい泣いちゃったw」
って答えてたw
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そこは女のまま話を進めていけばよかったんじゃないかw
一緒に乗ってたんじゃなかったの?
車パンク→県道目指して歩く→ダンプ来る→乗せてもらう→車応急処置→牧場で再会
パンクして県道目指して歩いてる奴がダンプ乗ってたらおかしいだろw
まずは家から出ないとな!
どういうこと?嫁=バイト先の義両親なわけないだろうし
左前方を走ってたダンプがパンクしたときはビビったわ。
ガソリンスタンドの常連「が」義両親、ではないかと
最初から狩るつもりで辺鄙な道を走っていた訳ではないけれど、他に人の気配が無いおいしい状況でスイッチが入ってしまうのはありがちな話ではないかと思ふ。
これ 随分前に読んだ話
これが夜だったら絶対止まらない自信がある


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