地震関連で思い出した。
俺は地震が友達な北海道東部出身で、揺れで大体の震度がわかるナイスガイ。

数年前まで地震など滅多に起こらん某国の海沿いの都市に赴任中で部下は皆現地人だった。
その部下ってのが仕事はできるんだが小生意気な野郎ばかりで正直辟易していた。
そんな状況下で仕事中のある日、震度6程度の友達がアポなしで来襲。
部下は皆あまりの恐怖で座ったまま動けず。
なので走りつつ皆の肩を叩いて机の下に隠れるよう促し、
俺は揺れの中避難口の確保やガス栓の確認など初期対応。


揺れが治まり部下が机の下から顔を出し始めたころには俺はあらかたの初期対応を終えてた。
幸い皆怪我もなく事務所の被害も軽微。
だが、問題はここから。
前述の通りここは海沿い。
友達の友達たる津波も来襲しかねない。
揺れが治まりほっとしている部下らに、津波が来るかもしれんからすぐに家族連れて〇〇山に避難しろと命令。
ところが皆

「津波って何?」

と吐かしやがった。
こいつら津波知らないでやんの。
死にたいのか。

「Big wave coming and destroys this town!!Hurry up!!」

と怒鳴ると何となく理解できたようで急いで帰っていった。
船で暮らしてる奴には沖に出て波をやり過ごすよう言い、俺も避難すべく外へ。

外に出ると町の皆は呑気に倒れた看板なんかを修復してた。
バカヤロー。
こいつらも津波知らないでやんの。
先程のごとく皆に〇〇山に避難するよう呼び掛ける。

「急げ!死にたいのか!!」

俺の鬼気迫る表情に圧倒されたのか皆慌てて車に飛び乗り避難。
俺も何人か拾いながら〇〇山へ。
その後、規模は小さいものの津波到来。
土台のしっかりしてない家は倒壊。
小さな船は陸地に乗り上げてた。
隣りの村じゃ何人か流され死亡。
当方は〇〇山に避難したおかげで死者ゼロ。
皆津波の威力に脱帽。

それからだよ。
皆の日本や俺を見る目が変わったのは。
日本贔屓どころじゃない。
泣きながら感謝責めは序の口。
日の丸を軒下に掲揚したり、娘をもらってくれなり語り尽くせん。
小生意気な部下共は柴犬並に忠実になった。
一人は生まれた子供に俺の名前を付けやがった。
町に日本人が来ると大フィーバー。
一種の祭。
日の丸持って大歓迎。
日本人びっくり。
その数ヶ月後に日本に帰ることになったのだが、その時はもうね…(涙)。
コメントの数(11)
コメントをする
コメントの注意
名前  記事の評価 情報の記憶
この記事のコメント一覧
1 . (・・;)  ID:kztDgnKl0編集削除
惚れた(*・ω・)ノ
2 . あ  ID:N7S9WRrG0編集削除
やるじゃん
3 . 名無しさん  ID:ZRclSzrO0編集削除
日本に帰って来た時に311があったんか・・・
4 . 名無しさん  ID:7DxKocah0編集削除
※3
頭弱そ
5 . 名無しさん  ID:.UmK7Mlq0編集削除
この話には後にその都市と思われる所に行った奴が謂れの無い歓待を受けて
「あんたのおかげか」ってレスがついてたと思う。
6 . 名無し  ID:.wLFk3D40編集削除
ナイスガイ、まじナイスガイw
7 . 名無しさん  ID:5JSS1RF60編集削除
ナイスガイにドン引き。
8 . 名無しさん  ID:X3U6KIcN0編集削除
日本人なら誰でもとは言わないけど、ある程度の人ならできそう。

それを実践したナイスガイかっけぇ
9 . 名無しさん  ID:8PlaZ03Y0編集削除
ナイスゲイ。まじナイスゲイ。
10 . 名無しさん  ID:wzZyDFd40編集削除
そして次に俺達が行ってがっかりされると・・
11 . 名無しさん  ID:.NrAyDBw0編集削除
ニホンザルは嫉妬と憎悪の嵐をぶつけます

コメントを書き込む

今月のお勧めサイト



週間人気ページランキング
アクセスカウンター
  • 今日:
  • 昨日:
  • 累計:

記事検索
月別アーカイブ
タグ
ブログパーツ ブログパーツ