数年前、俺がまだ学生だった頃の話。
同じアパートに住んでたケニア人留学生のA君に近所のスーパーでばったり会ったんだ。
ふと、カゴの中を見るとパックに入った三色ダンゴが大量に…。
俺「ダンゴ好きなんだ」
A「そう!この緑のところがウマイね!」
話を聞くと、どうも草餅、よもぎ餅系の味&香が奴にクリティカルヒットしたらしい。
唯一の悩みは、三色ダンゴだと、三つに一つしかよもぎ餅が入ってない!(´Д`)と、熱く語りだす。
俺「アンコ入っててもいいなら、こんなんもあるけど…」
と、売り場にあった草大福?
(大福のよもぎVer.)を教える。
A「ナニコレ?」
俺「だから、アンタの好きな緑のダンゴのスペシャルバージョンだって!」
A「ぬぉぉぉぉぉぉ、そんなものが、そんなものが…」
と半ば半狂乱で騒いだあげく、俺の手を握ってブンブン上下に振って礼を言った後、草大福買い占めて帰っていった。
なんかイイ事したなぁ、って思ってたんだが、この日以来、そのスーパーで草大福が売切れだと、俺
「またAの仕業か…たまには俺も草大福喰いたいんだが…」
と、ため息が出たり出なかったり。
スーパーでの一件で親しくなった俺とA君。
会えば世間話をする仲になったが、相変わらず草餅にハマっているらしい。
その話を聞いた、当時の俺の彼女が
「そんなに好きなら、自分で作ったらいいのに。なんなら私が作ってあげよっか?」
とか言いだした。
で、なんやかんやあって、郊外にある河の土手にAと俺、彼女、彼女の友人でよもぎ摘みに行ったんだ。
無事に収穫?も終わり、A君の部屋で友人の持ってきた餅つき機で草餅作成。
確か一升以上の餅を作ったはず。
A君は大喜びでさ、缶詰のアンコで作った即席草大福を幸せそうな顔で喰って、俺達に言ったんだ。
A「本当にありがとう。今日の出来事は、日本に来て最高の体験だ。
日本人が他人の為に一日がかりでこんな事をしてくれるなんて、日本にくるまで想像出来なかったよ。
本当にありがとう」
俺達はなんか照れくさくて、ただ笑ってたんだが、心の中では皆うれしかったと思う。
そんな、日本びいきと言うより、草餅びいきな外人の話でした。
後日、A君の部屋で某下町のナポレオンの瓶に漬かった、よもぎを見つけた。
よもぎ酒なのか??
てか、よもぎって中毒性ないよな?
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中毒性が・・・
別種だよね、きっと
「中毒性」の くだり とゆうか オチ?が傑作!
そしてなにより、ヨモギにそっくりでそこらの山に自生している ト リ カ ブ ト を間違えて採取して食べて死ぬ例が年に何件も起こってるんだけど
よく乾燥させて練ります
ゴミや茎などの不純物を取り除きまた乾燥させます
お灸の出来上がり
ヨモギとトリカブト間違えるって・・・
聞いたことも無いなぁ
ちょっとよもぎつんで干してくる
いや、俺が摘んでくる。
素人が山ん中でヨモギ取ろうとすると間違えやすいよ
慣れてる人は葉の形や裏側の色で判断するけど
じゃあ俺が空気読むよ
いやいやここは俺が。
どうぞどうぞ
おまけにわざわざ郊外まで行ってるっつうに
よもぎなんていつもとってスってたけどなあ。子供なんてそんなもんじゃない?
その経験で普通にヨモギくらいわかると思ったけど・・・今時遊ぶ山も少ないしわかんないのかなあ。
もっとも、アブサン禁止アルコール度数が高いからだとか。


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