ガキの頃、仲間と駄菓子屋に入り浸っていた。
10円の飴やお菓子、甘納豆を頬張りながら
銀玉鉄砲とビー玉を調達して空き地で遊ぶのが定番だった。
その店の人気商品にクジ付きのお菓子が何種類もあって
1等の景品はどれも非売品で、子供の目からはどれも宝物のように見えて
なけなしの小遣いをそのクジにつぎ込んでは
「またはずれた〜」
なんて笑っていた。
1月のある日、俺たちはお年玉で少しだけ金持ちになった気分でいつもの様にその駄菓子屋であそんでいた。
仲間の一人がなにか真剣な顔してクジを睨んでいる事に気づいた俺は
「どうしたの?」
と聞いてみると
ソイツは意を決した様に言った
「俺はやるよ」
顔を上げたソイツは駄菓子屋のオバちゃんにむかって静かにそしてやや緊張した顔で
「オバちゃん、このクジの一等は間違いなくアレだよね?」
指差したその方向には大きなジョーズの模型があつた。
「オバちゃんこのクジ一回引くよ」
と言って引いたらハズレだった。
「もう一回」
またハズレ。
「もう一回」
またハズレ。
このへんではガキをナメてたオバちゃんも50回目を超える頃にはイラつきだした。
俺にはそいつが英雄に見えてきた。
とうとう最後の一本、当然ハズレだった。
問い詰めた俺らに余裕の表情で
「あら、メーカーさんに文句言わなくちゃね」
なんて白を切ったもんだから、俺らの英雄は更に本気を見せて
「んじゃ次はこっちのクジやる」
と言って次々と引き始めた。
「オバちゃん用事があるから今日はお店閉めていいかい」
「だめ、先生とお母さんに言うよ、インチキだって」
なんてやりとりしてる間に7種類のクジ全部引いてしまった。
結果は全部一等なし。
睨みつける英雄にオバちゃんはバツが悪そうに、一等景品の中から一つ差し出した。
「いらない」
そう言って英雄は満足気に言って帰っていった。
翌日顔を腫らして現れた英雄は、笑いながら
「無駄遣い父ちゃんにばれたへへ」
それからも変わらずその駄菓子屋でクジを引き、駄菓子頬張りながらオバちゃんとも今まで通りに接した。
まるで何も無かったように。
一度聞いてみたことがある。
「どうして、オバちゃん責めなかったんだ?」
英雄は言った。
「気がすんだからいいんだよ」
俺 「今は一等入ってるかな?」
英雄 「入ってるわけ無いじゃん」
俺 「じゃあなんで今もクジ引くの?」
英雄 「一等のクジなんかどうでもイイじゃん、それよりみんなとダベれる場所はここしかないからさ」
そう言って笑う英雄は僕よりも遥かに大人に見えた。
(コイツ絶対大物になる)そう思った遠い昔の思い出でした。
英雄は今チンピラやってる。
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名前がヒデオなんだけど
クジが減ってきたら、満を持して当たりくじを混ぜるの。
だから、少なくなってるクジで汚れたクジがあったら1等。
クシャクシャクジ戦法で、俺は1等を何回か当てたことある。
くじくじくじくくじくじくくっじくうぅぅぅうううううういいl;さlsぢfぱs;sじゃksjl;f;
ぷsyあぁあああ;あ;あ;あ;;ぁぁあぁぁきfklだskdjhgぱfhdしご;
ちゃんと一等のファイルブック付けてくれたな
商品は巨大スーパーボールみたいなやつ。
その時俺は一生の運を使い果たした。
そのばばーは謝ったのか?
そんなことがあったのにもかかわらずインチキ続きのババアのみせいってまたクジひくとか知的障害者じゃないの?
話せる場所なんてそれにいくらでもあるだろうが、開拓しなかっただけだろw
胸糞悪い馬鹿の話だったな
おばちゃんはくじを開けずに一等のを見つけることができるのか?
よく聞く話だけど、業者がくじ納入する際に1等は分けて渡すらしいぞ。
1等が入ってない店がいっぱいありそうですねw
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