俺は自分の親父と同居している。
母は既にいない。
嫁は自分の父親から虐待されて育ったので、俺父の事を
「世の中にこんなに穏やかで優しいお父さんがいるんだね」
と言い、俺父と仲良くやってくれている。
感謝している。
俺の母の7回忌を先日行い、俺の姉夫婦と、義理兄両親も来てくれた。
俺姉は二世帯住宅で同居なのだが、義理親が勝手に居住区に入って冷蔵庫や箪笥をあさったり、孫(姉の子)に姉の帰りが遅い、どこかでふらふらしているに違いないと悪口を言い(仕事しているのだが)、義兄が怒って親を〆たら、
「孫が嘘をついている、私たちはそんなことを言っていない」
とかいうそうだ。家の中がギスギスしており、俺嫁は、
「私の育った環境にそっくりで、子供達がかわいそうだ。
お義姉さんは、いつでも家に子供と避難して来てくれればいい」
と言ってくれている。
その法事の場で、家を二世帯にした事が面白くない義理親は、俺嫁に、
「ちゃんと旦那さんの親ときちんと一緒に住むだなんて、本当に良いお嫁さんねえ。
実の息子と、(俺姉を)実の娘と思っているのに、家族が離れて暮らすって、さみしいのよね〜、
年寄りには。」
と言ったそうだ。
(俺はその場にいなかった。ちなみに、俺ん家は賃借で二世帯ウンヌン以前の問題)
俺嫁は、にっこり笑い、
「私は、お父さん(俺父)が、本当に私の事を、実の娘として、
口先だけじゃなく、大切に扱ってくれるので、 感謝してるんです。
私は嫌味を言われた事も、実の娘と思ってるんだから、何々しろ!とか言われた事も、
○○(俺)と喧嘩した時に、私が悪いんだから土下座して○○に謝れ!と言われた事もありません。
○○も、私がお父さんと楽しく暮らせるようにいろいろ気遣ってくれるので。
お父さん以外だったら、私は同居は無理です。
っていうより、今時の嫁なら、普通の気遣いある親御さんと同居でも、逃げるでしょうね。
多分、××(姉義理親)さんは、お嫁さんのお義姉さんに、とっても気遣っていらっしゃるから、
お義姉さんとうまくいってらっしゃるんでしょうね」
とにこにこしながら言ったそうだ。
上の土下座ウンヌンのセリフ達は、俺姉が義理親に言われたことだ。
嫁はあくまでも愛想よく笑顔で、その場にいた俺姉によると、天然に姉義理親に言ったそうだ。
俺は、その後、嫁から「思わず言っちゃったけど、お義姉さんにとばっちりがいっちゃったらどうしよう」と言われた。
姉からは、帰宅後、「嫁ちゃん、ありがとう!思わず泣くとこだった」とお礼の電話があった。
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