数年前、アメリカにホームステイした時の話。
お世話になったのは如何にもアメリカンホームドラマに出てきそうな鷹揚なご家族。
恰幅のいいお父さんお母さん。
その陰から顔を覗かせる10歳と8歳の息子さん。
恥ずかしがってんのかなー?とか思ったら、息子さんたちがおずおずと近寄って来て、
「アーユーニンジャ?」
思わず吹き出した。
ザパニーズ、サムライ、ブシドーと同じノリだと思ったので、
「いぇーすざっつらいっ!
」なんて答えたのが失敗だった。
お子さんたち口ぽかんと開けたと思ったら、顔中で喜びを表し始めた。
言葉はよく解らんが雰囲気から察するに、「SUGEeeeeeee!!!!」という感じだろう。
ここに来て漸く、息子さんたちが「本気」で忍者かどうか聞いてきたのだと気付く。
二人は目を輝かせて「ニンジュツ」を見せて欲しいとせがんでくる。
うっ…
助けを求めてご両親を見ると、二人とも期待に満ちた眼差し。
おまいらもかwww
辞書片手に苦戦しながら何とか
「ニンジュツは門外不出だから見せられない」
ということを説明し、露骨に落胆させる。
ついでに
「俺がニンジャだというのは秘密にしておいてほしい」
と懇願し、翌日……
ええ、息子さんたちのお友達が大挙して「ニンジャ」を見に来ました。
だけど俺のニンジャ知識なんて忍たまくらい。
メタボ気味な身体は素早く動かない。
露骨に向けられる不審の目。
そのうち、息子さんたちにお友達が不満を言い始める。
多分嘘つきとか何とか。
息子さんたち、泣きそう。
これは何とかしなくては!と咄嗟にコピー用紙を貰い、折り紙の「手裏剣」を折ってみる。
や、しょぼくてスンマセン、自分、これで精一杯です。
騙されてくれませんかね?とか思ってたら、
「ワンダホー!」
「ニンジャ!ニンジャ!」
険悪な雰囲気も消えて喝采が上がる。
こんなのでいいのか…
それから10日ほど、寝る間も惜しんで折り続け、息子さんたち、その友人、ダディとその同僚のために手裏剣を作り続け、
帰るときには
「グッバイニンジャ!」
と見送られた思い出。
何でか外国の人って忍者好きだよねw
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やったことないし最初は否定してたけどあまりにもやたらと言われるから
「アチョー!」「ハイヤー!」と回し蹴りみたいなものをしてみせたら大喜び。次の瞬間みんな友達。
言葉の壁を乗り越えたのを実感したわ。
今思えば掛け声(?)はカンフーっぽいが、誰も気にしてなかったし別にいいかと。
アメリカ大丈夫か?
忍者小学校の方ですか?
な、なんで知ってんの?二十年以上前の、しかも全く人気がでなくてすぐに打ち切りになったアニメのテーマ曲を。
俺もアニメの内容とか全く覚えていないが、なぜかこのサビのフレーズと最後が♪忍者小学校〜といい歌詞で主人公たちが飛んでいくシーンしか覚えとらんと言うのに。
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