仕事ができて、かつ仕事に対して非常に厳しい先輩Aさん。
ものの考え方や言い方が非常に合理的で、それゆえ冷たい印象も。
自分の失敗に対してフォローを求める同僚に
「それはお前の問題。自分で片付けられる範囲なら自分でやるべき」
と言い、先方の迷惑にならない範囲だったら絶対手を貸さない。
自分以外がみなフォローで残業になっても自分は帰る。
「だってこうだろ?」
と正論ゴリ押しで、情の薄い人だった。
Aさんと交渉や議論をすると、詰め将棋をしてる気分になった。
自分も、新人で右も左も分からない頃、随分苦しんだ。
そんな先輩に反発する人も少なくなかった(むしろ多かった)が、私自身屁理屈屋で
「でもそれはこれこれこういうわけなので無理です」
と、正論をぶつければ納得してくれる人なので仕事上は好感を抱いていた。
むしろ分かりやすい人かも、結婚するならこんな人がいいのかも・・
なんてことを妄想するようになっていった。
(先輩や上司に「よくあいつとそんな風にやりとりできるね」「あいつを黙らせた人初めてだよ」なんてしょっちゅう言われてたので「相性いいのかも!?」と勘違いしたのが大きかった)
ある日、Aさんがかなりのミスをした。
Aさんが先陣切って相手に謝罪し、今後半年は残業休出生活になり、それで事態が収束したところでAさんの評価激減はどう考えても確実なレベル。
私は「まあAさんならやるべきことを整理して一つずつ片付けていくだろう」と思ってたんだけど、Aさんはものすごいオロオロしだした。
「どうしよう・・どうしよう・・」
という独り言の声色まで変わっている。
そしてこっちをチラチラ見てくる。
どうしようもなにも、まず上司に報告、それから○○して××して・・などと周囲に言われるも
「でも・・でも・・」
とハッキリしない。
普段のAさんの面影は微塵もなかった。
いつもは「やるべきことが分かってるのにグダグダしてる奴最低」
「やって欲しいことを遠まわしにしか言えない「察してちゃん」大嫌い」
くらいの勢いで人を突き放すのに。
そしてこっちをチラチラ見てくる。
そして私に向かって
「なあ、どうしたらいいと思う?」
と聞いてきたので
「どうしたらも何も、皆さん何度も同じこと言ってるじゃないですか。
聞き入れる気がないのに質問とか、非効率的ですよ。
いつもAさんが自分で言ってることじゃないですか」
と答えた。
半分喧嘩売る内容になってしまうことは分かってたけど言った。
何だと!と怒鳴られるくらいあるかな・・と身構えたけど、泣かれた。
それもじっとりメソメソと。
Aさんはトイレに逃げ込み1時間篭城した。
上司が駆けつけ、やっと観念し出てきて相手方へと出かけていった。
泣かれたとき、まさに一瞬で冷めた。
怒鳴られてもイヤだし、恋心は消えただろうけど、きっと冷めはしなかったと思う。
(そこで自分にも毅然と厳しくできる人だったらむしろ完全に惚れたかもしれない)
昨日の忘年会で、Aさんが退職することを聞いた(本人は不参加)。
後輩(私)が泥をかぶらなかったことを随分恨んでいるらしい。
下っ端女子社員の凡ミスでしたってほうが相手も甘くなるのに、自分が行くのは非効率的だと。
凹んだけど、上司が
「本当に強くて自分に厳しい人は、他人には優しいものだよ。
だって自分に厳しいんでしょ?そっちのほうが難しいんだからそうあるべきでしょ。
あいつは強いんじゃなくて強がってたんだよ。君のせいじゃないから」
となぐさめてくれた。
上司みたいな人と結婚しようと妄想した。
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人を批判するのなら自分がそれ以上にさらされる事を覚悟しての物が必要だろうし、またそれにびくともしない力も必要だろうに。美味しい所だけ取りしたいんだろうな。自分勝手だよわ。
現実には、自分に甘く他人に厳しくってだけだよ
>下っ端女子社員の凡ミスでしたってほうが相手も甘くなるのに、
この一文で台無しだ
女×女でも読めてしまう
失敗がおまえみたいな下っ端が受けるのがいいのに。
結婚してからも、あんな上司と結婚すれば良かったとか、言いそう。
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