生まれつき心臓に欠陥があって体が弱かったが、どうにかこうにか成長して、日常生活ではそんなこと意識もしなくなった高校一年。
体育祭で久々に貧血起こした時、助けてくれた嫁さんは当時二年生。
後々スポーツ推薦で大学進学した水泳部のエース。
嫁「ずいぶん軽いね、ちゃんとご飯食べてる?」
俺「はぁ、すんません」
嫁「つーかウェスト細っ、ちょっとむかつくw」
俺「……すんません」
意外と軽い性格でイメージ崩れ去った。
外見からクールなタイプだと勝手に思って憧れてたんだけどなw
落としてない。というかむしろ落とされた。
クールでカッコ良い所も見せてやるって、ほぼ無理矢理応援に行かされた何かの大会。
400m個人メドレーを楽勝のトップでゴールしてプールから上がったあと、先輩、満面の笑みで俺にこっそりウィンク。
それで一撃陥落。
先輩それはキタナイとか思っても、もう遅かったね。
でも、だからと言ってそれ以上どうしたら良いか解らず、とりあえず試合や大会を応援に行っては活躍に感激したり、ドキドキしたり。
あの時期は俺の心臓相当鍛えられたと思うw
で、それから何も言い出せずにずるずる引きずって先輩三年生の一月、馬鹿正直に告白して、交際開始。
「もしかしてスゴイ緊張してる?」
「おっけーおっけー、解ったから、あんまり興奮しちゃだめだよ」
って真顔で言われたの、今でもはっきり覚えてるわw
……さて、愛してるとか言って来よう
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