夜勤明け バイクで湾岸飛ばしてたら原チャリ押してる奴がいた
一般道とはいえ脇道のない湾岸道路みんなビュンビュン飛ばしてる
あっぶねーなぁ、ガス欠だか故障か分からないけど
原チャリといえどバイク同士、困った時はお互い様だ
と引き返すことにした
右折信号に待たされ思ったより時間食ったが
ずいぶんと先に押している姿を発見。
先回りして手を挙げ声をかけ・・・?
あれ?
女の子じゃんw(゚O゚)w
『どうしたのー?』
「ガス欠ですぅ」
『やっぱりーwwさっき見かけて引き返してきたんだよ』
「えーそうなんですかぁ?すみません」
『ガソリン買ってきてもいいけどどーする?乗ってく?』
「えーと、乗ってきますぅ」
ラッキーw
小柄で目がおっきくて、めっさカワユス!
しかしこれは単なる人助け
よこしまな考えは捨てよう・・・
『じゃあ足はここ、手はおれのポケットに突っ込んどけば寒くないから』
「はーい」
なんだか嬉しそうだしw
モゾモゾと手を突っ込んできて
チャッカリしがみついている
かわいい・・
まじかわいい・・
恋に落ち・・・いやいかん!
しかしこんな時チキンなおれはなんのリアクションも取れず
ひたすら平静を装っている
信号待ちで挽回すべく
『おれも高速でやったことあるよ』
「あは、そーなんですかぁ?」
『・・・』
これがやっとだったんである
ところが彼女は話にのってきた
バイクのこと
彼女は働いてること
彼女も釣りが好きなこと
ゆっくり走りながらヘルメット越し大きな声で話した
スタンドに着くとおれがテキパキと話を進め
小さなタンクを借りて
原チャリのとこまでまた二人乗り
二人がかりで最後の一滴までガソリン入れたら
タンクを返しに今度は2台でスタンドへ
ほんのわずかな時間だったけど
いっぱい話して
2人でトラブル攻略して
小さな達成感があった
もうおれの役目は終わり別れの時が来た
『じゃあ帰るよー』
「あの、すみませ、あの」
バッグから財布かなんか取り出そうとしている
『いーよー、そーゆーのよそ』
「あの」
『気ぃ使わないでいいよ、バイク乗ってっとお互い様だから』
ばか、おれの馬鹿!
彼女は手を止めうつむいてしまった
おれはなんのフォローも出来ず
『じゃ、気をつけて』
と笑顔作って顔を向けると
彼女は手を出し小さくバイバイしてきた
その手に握っていたのは
携帯だった
え?アド?
そのままゆっくり走り去るおれ
そのままこっち見送る彼女
ちょっと下唇が出ているような表情に見えたけど
すぐにミラーから消えてしまった
ああ、時間よ戻れ チーン!
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[後悔]の間違いじゃないのか
リアリティーあんな
チャンスはあるんだから、そこで、
「え?携帯?」ってところから話ひろげないと
そりゃだめだわ
ココで何事かが始まってまうようなヤツは信用できねぇな
女「実は、かくかくしかじか」
俺「へー、良い人が居て良かったねー」
俺「それはそれとしてお茶しない?GSの待合室だけど」
女「そう・・・ですね、じゃお茶しますか寒いしw」
これが今の彼女との出会いである、誰か知らないけど優しいオッチャンありがと
ガチで。www
ま でも 嫁にできたらもっと強く頑張れるのかもしれないが
ああああ こんなのばっかしじゃないかあああああああ
当たり前だけどもう、いなかった。
代わりに「死亡事故現場」と書かれた看板があって、花が手向けられていた。
あっちで気兼ね無く思う存分走っていればいいなと、少し涙がにじんだ。
おい!
殺すなよwww
ヘンに格好つけてると魔法使いになっちまう
イケメンバイカーとくっつく物語の序章に登場する人物の物語なのです。
彼女にまたがって
最後の一滴までガソリン満タンにしたった
という話かと思った
つかお金じゃなくアドとか悲しみ背負いすぎだろ
バイク乗りの男は黙ってやせ我慢だぜ
女なんて三日もすれば新しい男と引っ付いてるんだからさ。
常に工具常備してて
危険物取り扱い免許までとってガソリン入れられるタンクを常備して
「おっきいバイクですねー」「いやいや燃費ばっかり食って・・・」などと会話するために
CB1300乗ってツーリングしてるのに出会わないのは何でなんだぜ?
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