嫁は小学校の近所の児童会が同じだった、学年は2つ下。
特に仲良くした記憶もないが、母親同士の気が合ったようで活動の際はいつも一緒に行動した。
嫁の母親はよくからかうように「家の子をお嫁さんにしてね」とか言っていたけれど、誰もが冗談だと思っていたし、実際俺が中学に進学すると全く話す事が無くなっていた。
事件は俺が中2の時に起こる。
そこで挨拶とともに言ってしまったのだ、
「嫁ちゃん太ったね」
と。
その時はたしかニコニコ笑っていた嫁だったが小学生の身空でダイエットを始めてしまった。
当然成長期の娘を心配した嫁両親は反対したが、当時から頑固だった嫁は俺に言われた事をたてに食事制限を続行する。
その事が嫁母―俺母ラインで伝わり理不尽にも俺は怒られ、ついでに嫁に向って謝罪とダイエットしなくても嫁が魅力的であるという事を強要された。
発言内容について記憶は定かでないし、関係者の立場によって様々な主張があり同意がなされていない。
俺より先に色気づいていた嫁はそれを「告白」と受け取り、ステディなBF扱いされるようになる。
誕生日などのイベントごとは勿論つき合わされたし、赤面モノのラブラブな交換日誌もした。
ただ対外的には俺が中学のうちは恥ずかしかったので、一緒に出歩く事はしなかった。
高校に入って周りにも付き合っている人間が増えてくると俺も色気づき、
いつも傍にいてくれて「ノー」と言わないであろう手頃な相手として嫁との付き合いの密度を上げた。
贔屓目もあるが嫁の美少女度は中の上か上の下、中の中ランクの俺は一緒に歩いているだけで嬉しかった。
雨の休みの日はお替り自由のコーヒーだけ頼んで半日ファミレスで潰す事がしばしばあった。
その当時何を話していたのかは記憶にない。ただ会っている間ずっと手を繋いでいた気がする。
嫁も一緒にいた以外の事は覚えていないという。
俺が大学に入ると会える時間が減ってしまい、自然消滅しかねない状況だった。
でもしなかったのは、俺がもてなかったのと、もててはいたらしいが、「もう決めたんだから」と付き合い続けた嫁の頑固さのせいだろう。
(そのときには既に俺より良い男とこれから出会えるだろうと理解していただろうに)
その後嫁の高校卒業をまっていたかのように男女の関係になったがズルズルすごしていた。
だが26になった嫁に
「そろそろけじめ付けようよ」
といわれ、まぁ潮時だなと思いプロポーズした。
他の人と結婚しようとは全く思っていなかったがその時点で既に嫁に飽きていたので、
「今から新しい相手見つけるのは面倒だから嫁で良いや」
って失礼な事を言ってしまった。
(それについては今でも喧嘩をすると持ち出されるが)その時は多少嫌な顔をしただけで頷いてくれた。人として俺より数段度量の広い嫁(公称)とはずっと一緒にいようと思う。
いつも週末は嫁の部屋に遊びに行って一緒にゲームとかレンタルビデオ見てた。
変わった事は両方の親も薄々気付いていたが一応は隠れてセックスするために深夜に嫁の家に忍び込んだ時に間違えて嫁母に抱きついた位かな?
嫁実家は台所に勝手口があり、俺が嫁に連絡、嫁が勝手口を開ける、俺がそこから進入がルーチンだったんだが、、
ある夏の夜中の3時ごろ、嫁が台所に行き勝手口を開けていると寝付けなかった嫁母が起きて来て
「何をしてるの?」
嫁は
「麦茶のんでた」
と誤魔化し、自分の部屋に行き俺に緊急連絡、俺はその連絡より先に勝手口が開いているので音を立てずにすかさず進入。
そこにはライトピンクのネグリジェを着た嫁母が自分も何か飲もうと冷蔵庫の中を見ている。
サルだった俺はすっかり嫁だと思い、後ろから両乳房をわしづかみ&お尻に硬くなった「自分」をスリスリ
嫁母悲鳴、俺逃走、嫁父&嫁台所へ、しっかり顔を見られていたので嫁から呼び出し、この時に嫁に
「間違えた、どうしよう?」
幸い嫁母が空気を読んでくれて単に「無断進入」と言ってくれた。
だが当然、俺と嫁、嫁父に大説教。
後日俺両親と共にお詫びにあがる。
まだ学生だったので「将来を誓っている」ということで不問に。
前科が付きかねなかった黒歴史だ。
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