俺32の嫁33で小梨
出会った経緯は大学生の時アルバイト先で知り合った
嫁は人見知りするらしく誰に対しても挙動不審だったのが面白くていろいろ喋りかけてからかってたらなぜか好かれ、嫁が俺に告白→おkってことで付き合うことに
俺は人見知りはしないんだが、あまり人に心を開かない人間だった
というのも、小学生の頃弟が病気で亡くなりいろいろ苦しんでた
その悩みを友達に相談したんだが、親身に聞いてくれるどころかいつまで悩んでんだよ、って感じに馬鹿にされた
なので付き合った人の心にも深く踏み込まなかった
たぶん怖かったんだろうと思う
いつも相手の顔色伺ってたし、嫌なことしないようにって行動してた
嫁の時もそういう感じだったんだ
けど、そんな俺とは反対に嫁は人見知りな分、心を開いた相手にはかなりべたべただった
だから、いつまでも心開かない俺にいらいらしてたんだろうね、付き合って2年目のときに大喧嘩した
切欠は覚えてないが些細なことだったはず
そこでついに
「俺くんはいつまでも私の顔色伺ってるよね!」
と言われた
いままでの彼女もそんなこと言われて別れてきたのでこの人とも終わりかなぁってのんきに考えてた
そしたら嫁が急に泣き出して
「なんでそうなの・・・。昔なにかあったの?」
と言われた
いままで理由なんて聞かれたことなかったし、女の子に泣かれたことなかったからかなり焦った
とりあえず嫁を落ち着かせ、弟のことを話す
そしたら
「馬鹿!そんなことで悩んでたんなら早く言え!そして私を大切にしろ!」
と意味の分からないことをのたまわれた
そのとき言われたことが
・弟くんは悔しかっただろうが何年も心配してくれてる人がいるから気にしてない
・それどころか自分(弟)みたいな子供を出さないように頑張ってるお兄さんがいる(当時医者の卵)
・私が心開いてるのに俺が心開かないのって不平等じゃね?
・っていうか、私の方がお姉さんなんだから甘えろよ馬鹿
などさんざん馬鹿と言われ、最後に
「弟くん大事なのはわかるけど、いつまでも気にしたらだめ。そろそろ自分の幸せも考えてもいいと思うよ」
と言われた
この言葉をずっと誰かから言われるのを待ってたんだと思う
弟が亡くなってから泣いたこと無かったんだがそのとき自然と涙が出てきた
二人で大泣きした後、なんで二人して泣いてるんだろうと今度は大笑い
その日に俺が働き出したら結婚しようとプロポーズしてその3年後、研修医だけど働き出したので式をあげた
これが俺が結婚に至った過程かな
いつまでも俺のこと気にしやがって、くそ兄貴が
と弟が連れてきてくれた人が嫁なんじゃないかなぁと今では思う
まぁ実際それはよく分からないけど、昨日ふと嫁に
「弟くんの誕生日そろそろだねー」
と言われて思い出したので書いてみた
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