家庭教師はアリスに算数を教えていた。
「もしウサギを二羽、それにウサギを二羽、それからまた二羽のウサギを
君にプレゼントしたら、君は何羽のウサギを持つことになる?」
「七羽!」
「いや、もう一度、よく聞いて。
もしウサギを二羽、それにウサギを二羽、それからまた二羽のウサギ、
君にあげたら、君は何羽のウサギを持つことになる?」
「七羽!」
「やり方を変えてみよう。
もしビールを二本、それからビールを二本、さらにビールを二本を
君にあげたら、何本のビールを持つことになる?」
「六本!」
「ようし!
それなら、ウサギを二羽、それにウサギを二羽、それからまた
二羽のウサギを君にあげたら、君は何羽のウサギを持つことになる?」
「七羽!」
家庭教師は頭を抱えて言った。
「いったいどうしたら、ウサギ二羽が三組で七羽になるんだ?」
アリスは笑顔で答えた。
「うちにウサギが一羽いるもの!」
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