実家で飼っていた二代目の猫は不思議な子でした。
一代目の子は、私が幼少期に拾った捨て猫で、猫エイズにより6年で死んでしまった。
姉弟みたいに育ってたからひどいペットロスになり、猫大好きだったけど今後一生猫はさわらないと自分に固く誓っていた。
で、一代目が死んで一年目に学校帰り歩いていたら突然草むらからでっかい猫が現れた。
妙に馴れ馴れしく足元にすりよってきたけど、私には上記の誓いがあったからダッシュで家に帰った。
それから毎日私が帰る時間に奴は現れ、同じようにダッシュで私が逃げる日が続いた。
そんなこんなで流石にプレッシャーを感じた私は、一週間目に普段と違う道で帰ることにした。
もうちょっとで家だし、これで一安心とほっとしていたら、背後から
「うにゃにゃ〜」
とこちらに突進してくる物体が。
全く道が違うのになぜ!と思ってこっちもダッシュしたら、向こうも更なるダッシュをしてきた。
半泣きで逃げる私。追いかけてくる猫。
そして私を追い越し何故か我が家の門扉の前に佇む猫。
何故我が家を知っているんだ…と更に恐怖に見舞われた。
無視して家に入るか、駐車場から家に入るか、どこかに行くかで悩んだけど、私が動くと着いてくるし、家に入ろうにもガン見してるから無理で一体何が目的か分からず門扉の前で佇むこと二時間。
そこに丁度仕事を終えた母が帰ってきて(当時鍵っ子)事情を説明したら、へぇ〜と言いながら猫の横を通りすぎ
「飼わないのに餌あげても可哀想だからね」
と言って家に入ろうとした。
私もそれに続いて家に入ったけど、やっぱ気になって見たらいなくなってたから、分かってくれたかぁと思っていたら、普通に庭で寝てた。
父親が帰ってきて追い払っても、気づくと縁側の下や塀の上で寝てた。
流石に母も情を感じたのか、いついてから二週目にとうとうカリカリをあげると言い出した。
私は反対したけど、家族みんな猫好きだし、父と母が面倒みると言い出したので、子供の自分は反論できず。
そして夕方、母が塀の上で寝てた猫に
「おいで〜。今日からうちの子になりなぁ」
と言って話しかけたら、伸びをした後普通に家の中に入ってきた。
それまで居着いていた間、窓開けっ放しでも全く入ってこなかったから、本当に驚いた。
それから病院に行ったりして推定六歳と言われ、見た目普通の雑種で太ってもないのに八キロもあり(骨格がデカイ)、毛づやも良くまるっきりの健康体でした。
家の中では、確認するように各部屋を見て回り、ふすまを手で開けたりドアをジャンプして開けたりと飼われてた猫っぽくて張り紙をしたけど飼い主は見つからず
うちの子になってからも1ヶ月くらいさわれなかったし、向こうも付かず離れずの距離でいたけど、ある日の夜寝ていたら懐かしい感触がして目が覚めた。
それは先代の猫と私だけの秘密の寝る前の挨拶で、誰にもいってなかったことだからもしかしたらあの子なの?と思ってその夜は泣いた。
猫はきまづそうな顔してた。
ちなみに秘密の挨拶とは私の人差し指を、右前足の肉球全体で、ギュッギュッと二回握る行為だから、偶然とは思えず。
その日から、大の仲良しになって、私が18で上京するまでまた姉弟のように過ごした。
私が居なくなった後も両親に可愛がられて我が家にきてから16年目に亡くなった。
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つまりぬこ様が家族の大黒柱だって話。
ぬこ様がこの家族を選んであげたって話。
つまり初代の猫の死は投稿者の心の中で折り合いをつけて「思い出」にできているけど
2代目の猫の死はまだ折り合いをつけきれていない、消化しきれず思い出にできていないんじゃないかな
尻尾が増えそうw
推定六歳と言われ
もしかしたらあの子なの?
全然計算が合っていないだろ、馬鹿
その秘密を知りたかったら
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