夫は僻地で過疎化の進む地元では珍しく院卒で、地元では秀才扱い。
トメにとっては超自慢の出来の良い息子。
地元名士の娘とくっつけようと色々目論んで作戦を立てていたらしいのだが、夫は全てスルーして勝手に遠方に就職。
そこで私と出会ってとっとと結婚してしまった。
そんな訳で基本良トメなんだけど、内心私のことはちょっと気に食わないらしい。
最近、私の妊娠を伝えたところ、すごく喜んではくれたんだけど
夫のいない時にため息を付きながら
「孫ちゃんは息子タンみたいに、良い子に育ってくれるかしら?」
「脳味噌って遺伝するのよね?心配だわ」
「男かしら?女かしら?どっちにしても息子タンに似てほしいわ」
「心配だけど、きっと息子タンに似れば大丈夫よね」
と、突っ込みどころのある心配発言をかましてくれた。
こっちはつわりで苦しいのもあったので
最初は
「そうですねー」
とか相槌打ってたんだけど
イライラしてたので簡単に我慢の限界突破。
「肌の色は私に似たほうが白くていいと思うのよ」
なんて馬鹿な発言してるトメを睨んで
「どうせなら私の父や祖父母に似れば、学年トップになんですけどね。
英語しか解らない私と違って、父と兄は4ヶ国語くらい話せるし。
夫くんは英語も話せないし、学年で5番ぐらいだって言ってたから、
夫くんに似るよりウチの親に似たほうが成績良い子になりますね〜。
まぁ頭良いだけでも嫌ですけど」
って言ったら、トメが本当に(((;゚д゚))って顔になって
「あぁ、そうね、うん、元気な子ならいいわよねっ・・・あっ嫁子ちゃん、お茶飲むかしら?」
と、急にそこで話題を変えた。
思わず吹き出しそうになるくらいに目が泳いでいるんで、それ以上は言わないであげた。
ちなみに私自身はクラスで下から2番目くらいに成績が悪かったのは内緒だ。
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