自分は未婚なんだが、事情あって親戚の子供をしばらく預かっている。
この子は放置子じゃないし、私も万事納得して預かってるので何も言わないでほしい。
GW中、知らん女が、うちの子より随分大きな小学生の子を連れてきた。
母親はきれいに化粧しておしゃれもして、へらへらしてた。
子供はリュック背負ってむすっとした顔。
「おたくではよその子を預かってると聞いたんですけど〜、うちの子も預かってくださ〜い」
はぁ?!と思って
「おかしな事言わないでください、うちは託児所じゃありませんよ」
と言ったが
女「私もう出掛けないといけなくて〜、すっごい困ってるんです〜」
「知りませんよ、だいたいあなた誰なんですか?」
女「この子大人しいから大丈夫です〜」
「いや知りませんよ、とにかく帰ってください」
女「ありがとうございます〜♪ じゃ私は帰りますからお願いしますね〜」
で、話通じないまま子供を置いて帰ろうとしたので、玄関に下りて腕掴んで引き止めたら、
「なにすんのー!」
とバッグ振り回されてそれが私の顔に当たり、うずくまってる間に逃げてった。
私は鼻血が出た。
しょうがないんで置き捨ててかれた子に話を聞いた。
しかしこの子供がすごい無口で、怒った顔したまま何も言わない。
座んなさい、とかは素直に聞くのに。
リュックの中見せてもらったら、コーラと食パンとDSが入ってた。
食パンってホントに食パンなんだよ、8枚切りが1斤まるごと。
ジャムとかは入って無い。
呆れたけどとにかく身元が判らないかと、リュックの横ポケット漁ってたら、ひらがなで名前を刺しゅうされた、いかにもお手製のお守りが出てきた。
その名前で呼んでみたら、子供がちらっとこっち見た。
食パン放置と手作りお守りがなんかちぐはぐだなと思ったので、もしかしたらあの女は本当の母親じゃないのかなと考え、
「○○君、お母さん今どうしてるの?」
って聞いたら泣いてしまった。
それからもうしゃべるしゃべる。
むすっとしてたのは、泣くの我慢してたらしい。
お母さんは赤ちゃんが生まれるが、入院することになったので、この子をGW中は親戚に預けてる。
しかし預かったおばちゃん(アホ女)が、面倒みてくれない。
今日も
「あそこでいい子にしてればご飯貰えるから」
とここへ連れて来られた。
○○君の許可を貰ってお守りを開けたら、中に千円札が一枚と、連絡先が書いてある紙が入ってたので、すぐその連絡先に電話したが、留守電になってる。
事情の説明だけ録音して、とりあえずうちの子と一緒にご飯食べさせて、一緒に遊ばせておいた。
昼くらいになって、留守電を聞いたお婆ちゃんから電話が来た。
すごい勢いで謝られた。
アホ女は○○君のお父さんの妹だった。
○○君のお母さんがあまりよくない状態で、GW直前に入院してしまった。
しかし父親も祖母もGW中ほとんどが仕事で、一人で家に置いておくわけにいかない。
金はかかるがベビーシッターに頼もうと相談してたら、アホ女が自分が預かると言い出した。
もともと問題のある人らしく、父親も祖母も渋ったが、もうすぐ結婚するので子育てに慣れておきたいと言われたので了承し、金も渡したと。
どう聞いても金目当てじゃん!
おばあさんはその日はお休みだったので、すぐ迎えに来てもらった。
○○君はおばあさんに抱きついてわんわん泣いて、おばあさんも○○君と私に謝りっぱなし。
迷惑料を置いていかれかけたので、断ってお引き取り願った。
そしたらバカ女、うちに押し掛けて来たよ。
「どうして預かってくれなかったんですか〜、無責任じゃないですか〜?」
「私すっごい怒られたんですよ〜、ちょっと遊びに行っただけじゃないですか〜?」
「バイト代もらえなかったんですけど〜、責任取ってもらいたいんで〜、ちょっとドア開けてください〜」
アフォかと思ったので、
「警察とご実家に恐喝されてると通報しますよ」
と言ったら逃げてった。
ゆうべ○○君の父親から電話があって、
「妹は親戚に引き取ってもらいましたので、ご安心ください」
と言われた。
婚約してたんではと思ったら、お婆さんが
「こんな不出来な娘は、とてもお宅に嫁がせられない」
と破談にしたそうだ。
ただ、それはうちの問題だけじゃなくて、いろいろ結婚するには不都合な真実が見つかったかららしいから。
具体的に言うと、あの日も婚約者以外の男性と遊んでたとかなんとかかんとか……
アフォか。
よその家のことなのであれこれ聞けなかったが、とりあえず
あのアホ女ともう会う事はないらしい。
あとお母さんは持ち直したらしい。
元気な赤子を産むといい。お兄ちゃんはいい子だった。
しかし腹が立ったのが、そのアホ女私より年上だったよ。
脳の皺に比例して肌の皺もないんだなーと感心しつつ、またムカムカしてしょうがない。
3○歳にもなって「けどぉ〜」とか語尾伸ばすんじゃない!!
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