少し前まで債権回収の会社に勤めてたときのこと。
要するに取り立て屋なんですけど、別に鮪漁船に乗っけたりお風呂に沈めたりなんてことはしません。
借入返済しない債務者の債務を銀行なんかから請け負い、財産調べて、法律に則って通知した後預金や給料差押えしたり、家を競売したりするだけのお仕事。
法には触れてないし、恫喝の類いも一切しない。
まあ家売りますとか、給料差押えますって連絡を恫喝ととるお客さんもたくさんいましたが…
とにかくそんな仕事をしていた私の元に、あるA家というお客さんが来ました。
債務者はA夫でしたがA妻が返済についての窓口になっていました。
A家は収入はそこそこあるのですが、収入に見合わない住宅ローンを組み、子供を中高大と私立に通わせるなど身分不相応の生活をしているため、度々返済が滞るような家庭でした。
銀行も私も、何度もA妻に継続してしっかり返済するよう説き続け、そのための相談の機会も設けましたがそんなものはどこ吹く風。
A妻の決め台詞は
「私達だって贅沢せず頑張ってるんです!」
「〇〇(進学や戸建てに住むとこと)を諦めろっいうんですか!」
「あなた達みたいにのうのうとお金取り立てるだこの人にはわからない!」
で、返済遅滞について何も反省していなかったように思われました。
その態度に幾度怒鳴り付けてやろうと思ったか…
とにかく私達は根気よくA妻に返済を促し、頑張って債権を回収していました。
ところがあるとき、A家の返済がかなり長期に渡り滞りました。
電話もコールのみ。
訪問しても居留守?を使っているようです。
これはまずいと私は急いで財産差押えの手続きをしました。
このときはまず預金を差押え、次にA夫の給与という流れで差押えを検討しており、まずは預金を差押え・取り立てしました。
するとすぐにA妻から連絡があり
「少し返済遅れた位で預金を盗るなんてふざけるなフジコフジコ!!!」
と捲し立てる捲し立てる。
こちらももうこれ以上猶予は出来ない、次は給与を差押えると通告すると更にフジコりながらも翌翌日には遅滞分のお金を口座振り込みしてきました。
その後は懲りたのか、それでもまともに返済を続けるようになりました。
これてひと安心、と思いきや、事件はその翌年起こりました。
その日外回りから帰ってきた私はいつものように会社の玄関から中に入ろうとしていました。
すると
「〇〇〇を出せ!!!」
という罵声が聞こえたのです。
〇〇〇とは私の名前。
何事かと思い玄関にある受付部分を見ると、なんとそこにはA妻が。
本能的にこれはマズイと感じ、直ぐにその場所を離れようとしたものの時既に遅し。
運悪くA妻が私を発見、制止していた警備員を振りほどき私へと突進してきました。
私は慌てて逃げ出したものの捕まり、殴られたり引っ掻かれたりでもう最悪。
「アンタのせいで全部メチャクチャよおおおおぉぉ!!」
と喚きながらビンタを繰り出す姿は狂人そのもので大変怖かったです。
結局路上で殴られているところを警備員が引き剥がしてくれ、その後警察が来てお持ち帰り頂きました。
恨まれる覚えはあるものの、何故今…と不思議に思っていると、警察から連絡があったらしい上司がこっそり教えてくれました。
実はA妻は凄い見栄っ張りで、返済遅滞については家族の誰にも言っていなかったそうです。
しかし家計を預かっているのはA妻のみ。
誤魔化しは案外簡単にいったようです。
さすがに差押えの時はバレそうだったようですが、そこもA妻実家に医療費云々の嘘をつき、難を逃れたようで。
それから暫くはA子供名義で作ったカードで借入を起こしたりしつつ、自転車操業をしていたらしいのですが、ある日それがバレてしまったらしいのです。
きっかけはA子供1(上の子供)の就活。
A子供1は銀行マン目指して大手銀行ばかり受けていたらしいのですが全く受からない。
(まあ元々あまり賢くない私大らしいので、そもそも受かりそうもないのですが…)
おかしいと思いつつもコネ?があるから大丈夫と、A夫の両親(結構なエリートらしい)の顔がきく銀行にエントリーしたもののそれもダメ。
いよいよ変だと思い、A子供1がA夫の両親に訴え、A夫両親が調べたところ
「身近な親族が差押を受けるような人間は雇えない」
というような規定が銀行にはあり、それに引っ掛かったA子供1は悉く落とされたらしい、との結果が。
この時初めて上記のA妻の所業が家族にバレたらしい。
A夫→長年に渡り妻に騙された上信用情報は傷付いている、挙げ句両親からはフルボッコ
A子供1→銀行マンへの道は閉ざされた上もう就活は間に合わないので就職浪人決定。
オマケに知らない間に借金持ちに。
A子供2→知らない間に借金持ち&就活がかなり限定される。
というか学費も滞納?退学も視野に入ってきた。
こんな状態になり、A妻は家族全員からフルボッコ。
A夫両親からも色々されたようでA妻は私を逆怨み。
今回の事態へと発展したようです。
その後は裁判だ労災手続きだと色々ありましたが割愛。
A家がどうなったかはしりません。
しかしあの事件こそ私が経験した一番の修羅場であったことは間違いありません。
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うかつにそんなことはしないほうがいい。
「無い袖は振れない、よく分かります。しかしね奥さん、借りたものは返さなければいけない、これは論ずるまでもなく当然の事ですよね?しかし返そうにもお金がないから返せない、よく分かりますよ奥さん。」
「では、こうしましょう。お金以外の物で返す、これでどうですか?ああ、バッグやアクセサリーでとは言いません。今現在、債権回収に来ているのは僕です。そして僕は男性、奥さんは女性です、つまり・・・まあ、あとは言わなくてもわかりますよねぇww」
とか言いながらなwwヤバイ、妄想が止まらないwww
ってわけで女管理人、SEXさせろや。上記のイメージでな!
悪びれることなく息子を差し出してた両親を思い出した
過去のこととはいえ、情報を漏らすようなモラルの低い奴が所属する業界なんだな。
知ってたけど。
銀行・証券・金貸し・保険は人々の弱みに付け込んで生き血をすする国家のダニだよ。


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