自慢と嫌味っぽいのと義実家にいったときにこき扱われるくらいで、別居だったし、鬼姑ってほどじゃなかった。
浪費家でお嬢様気質な姑は、舅の遺産食いつぶしてしまったので、仕方なく同居することになった。
いやいやの同居だったけど、姑は働いたこともない家事もお手伝いさん任せの人で、自活していけるわけもなく、仕方なく引き取ることになった。
引越しでうちにきたその場で
「あらやだ、お出迎えの挨拶とかはないの〜?普通こういうときって嫁のあなたが三つ指ついて、
「お母様これからよろしくお願いします」というものなのよ?」
とほざいた姑。
「はあ?贅沢しまくって借金こさえて遺産食いつぶした馬鹿を引き取らなきゃいけない私達に
あんたが三つ指ついて「ろくでもないごくつぶしですが、よろしくお願いいたします」というのが筋でしょ?」
といらいらしていた私は瞬時に言い返しちゃった。
真っ赤になった姑は
「こ、この!嫁のくせに!」
と手元にあったガムテープを私に投げつけてきた。
投げつけられたことにより、私はさらにヒートアップ。
「私達は仕方なくあんたなんかを引き取ってやるんですよ、同居なんてしたくもないのに!
働きもしない家事もできないごくつぶしの面倒なんて誰が見たいもんですか。
頭さげなきゃいけない立場は誰だかわかってんの?
お前だ!(姑を指差しながら超でかい声)
こっちは底意地の悪い馬鹿姑に払ってやる金も住まわせてやる家もないんだよ!
旦那の親だから、お情けで同居してやることになったんだよ!
今すぐでてくか?出てっても全然構わないんだよ!むしろ出てけ!
それができないなら立場わきまえろ!」
悔しげにうつむく姑。
そりゃそうだ悪いのは全部姑なんだから。
現実みろ。
私「三つ指は?」
姑「え?」
私「三つ指」
姑「??」
私「三つ指しろって言ったの誰?」
姑「や、やだ嫁子さんってばそんなの冗談で」
私「今すぐ出ていってもらっても構わないんですよ」
姑「(顔を真っ赤にして私を睨む)」
私「ほら早く三つ指」
荷物を元に戻し初めて外に出そうとしたところで、姑頭さげて消え入りそうな声で
姑「・・・これからよろしくお願いします」
私「三つ指」
最終的には三つ指つかせた。
旦那にはあらかじめ姑にお金もカードももたせない、必要なものがあるときだけ。
というか姑には買い物させない、という約束を取り付けておいた。
家を汚さないこと、金は渡さないこと、姑の部屋は一室だけ、家事を手伝うこと、それ以外の場所に姑の私物があればすぐに捨てる、夫婦の生活に口出さない、家をあら捜ししない、など念書をかかせた。
自分の立場をやっと理解できたのか泣きだす姑。
姑は今まで広い一軒家にお手伝いさんが2人いて、毎月海外旅行したり、高級品を買い物したり豪遊生活してた人。
でもうちはそんな金ないし、同情する義理もない。
わざわざマンションの一室を分けてやっただけでもありがたいと思ってほしい。
そんな同居がはじまりました。
私「あなたが食べてるご飯も住む場所も私達が働いてるからなんですよ?わかってます?感謝してくださいね」
姑「・・・・」
私「ありがとうございますでしょ?」
姑「・・・・・ありがとうございます」
ごく潰しという立場をわきまえてくれるようにこんな会話を毎日姑としてた。
家事を本当に一切できない、開けた棚を閉めるぐらいのことしかできない姑に、洗濯機の使い方を教えるのは一苦労だった。
家事を手伝わせるなんてもんじゃない、家事を一から教えることからはじめなきゃいけなかった。
「私が皿洗いなんて・・・」
と涙を流すのには本当に呆れた。
遊んで暮らせるとでもおもってんのか。
うちはお手伝いさんなんていねーんだよ。
働かないお前が全部家事しても当たり前なんだぞ?ってことを丁寧に話した。
どうにかある程度の家事ができるようになった姑。
家計簿とスーパーのチラシを集めて、姑に説明。
姑「嫁子さん・・・こんな安いもの、私口に合わないわ」
私「今までお母様食べてましたよ・・」
姑「私に黙って今までこんなもの食べさせていたのね!?」
私「食べなくてもいいんですよ?」
財布持たせるわけにはいかないし、料理は子供のお手伝い程度にしかできないから、生活用品や食料品などの買い物と料理は私が一人でしていたんだけど何で気づかないんだ。
中国産を避けること、安いときに買うこと、安いからって一気に同じものを買わないこと、冷蔵庫のスペースのことを考えることなどを、家でじっくり説明し、スーパーで新鮮な野菜の選び方、国産品かどうか調べることなどを教えた。
私の監修のもと、レシートとチラシと計算機と家計簿で何度も勉強させ、どうにか安上がりに安全に効率的な買い物ができるようになった。
メニューだけ知ってても料理教えなかったら、何買うかもわからんだろうから、同時期に料理を基礎から教えこんだ。
一人でも簡単な料理ができるようになった姑。
調子にのったらしくある日私が買ったものを見て、
「私のほうが嫁子さんより買い物上手かもね♪」
とふふんって顔した。
私「そうですね、お母様のいう通りだと思います」
姑「や、やだそんな・・・」
私「残業入れたいんです、そうしたら今まで通りの時間帯に帰ってこれないので、
お母様、これから自分の分だけご飯作ってください」
姑「家族全員でご飯とったほうがいいわよ〜」
私「何時にかえってこれるかわからないので、私達は適当にすませますから、買い物はお願いします
3人分の食費と生活費を渡した。
勿論使い込まないように家計簿とレシートはしっかり管理させた。
一人分だけしか作らんでいいとはいったが、普通ねぎらって夕飯を軽くつくっておくもんだろ・・・
と思うぐらい、自分ひとりの分だけしか姑はつくらんかった。
この頃になると、家事をほぼ全て姑に任せてた。
そのことに文句言われたら
「人一人養うって大変なんですよね、自分を養うだけでも精一杯なのに、
もう一人分のために余計に働かなきゃいけないわけですからね・・・
余分な一人分さえ居なければ私も家事をする余裕あるんですけどね」
と返してた。
ある日姑が無駄な買い物をした。
我慢できなかったんだろうが、すぐばれる嘘ついたことに腹が立った。
一言相談してくれていたら、私だって鬼じゃないから許可したのに。
「自分のほしいものは自分のお金で買ってください」
無理やりパート&内職させた。
働いたことのない姑は泣きながら謝ってきたけど、追い出すぞと脅して、どうにか働かせた。
今までの保険年金食費生活費電気代水道代家賃などを計算した紙を見せ、給料は全て没収したあと決まった額だけの小遣いを渡し、私が管理した
姑まだ40代だけど、仕事をしている以上家事全てをやらせるわけにはいかないので、姑が仕事になれるまで家事分担。
パートだけじゃ足りないので内職もさせた。
勿論姑と私で家事分担(旦那は激務でハゲたから家事免除)
私達夫婦の貯金と姑貯金が目標額まで貯まった。
姑にこの狭いマンションから引っ越すことを話した。
私「お母様、私達仕事の関係で海外に引っ越すことに決まりました」
引越し先は車必須だが姑は免許無し、治安もよくない、英語と現地語必須。
姑「え?わ、私はどうなるの?」
私「お母様はもう一人でもやっていけますよ」
と探しておいた物件を見せ、家賃などの支払方法、新聞屋の撃退方法、私の知る限りの一人暮らし対策を教え、メモを取らせた。
メモを取っている最中に嗚咽をもらす姑。
情けはかけねーぞと思いながら、淡々と説明する私。
翌日、2人で物件をみにいき、姑の納得する部屋を決めた。
姑引越し当日。
姑は何か物言いたげにこちらを見てきてたけど、知らん振り。
一応姑がちゃんと暮らせるかどうか、私がいないからといって、散財してないかどうかを確かめるためにも、一ヶ月だけ見守ってから海外に越した。
空港で姑は深々と頭を下げて、見送ってくれた。
ある日手紙が届いた。
長い長い感謝の言葉と今までのことを振り返った反省文が書かれていた。
いかに自分が甘えて生きてきてたかということ、買い物にいったり働いたりしているうちにできた友達のこと、同居してたとき、至らない自分に世界を教えてくれて本当に感謝していると、今も楽しく暮らしていることが書かれていた。
涙が出た。
それからは月1で手紙のやり取りをしている。
このぐらいの距離が一番お互い平和なんだと思う。
↓
手紙のやり取りで姑が、いい人ができたのでぜひ私に会ってほしいとのこと。
騙されていないか、素性がしっかりしているのかなどを確認し、帰国したさいにお会いしました。
相手の男性は風格があり品がよく素敵な方。
姑は元々上品な立ち居振る舞いと雰囲気がありましたが、そこに加えて初々しい乙女っぽい空気が。
故舅との結婚は親が決めたことで、今まで恋愛をしたことがなかったらしいです。
世間知らずな姑が騙されてないかとか疑ってましたが、彼は姑の過去(そんな後ろ暗くないけど)もしっかり受け止めてくれていて、安心しました。
「お義母様をよろしくお願いします」
と頭下げたところ、幸せさに涙ぐんでた姑が号泣。
抱きしめられ何度もお礼を言われました。
私も号泣。
相手の方もうっすら涙目。
その後は楽しくお話ししつつ、食事を楽しみました。
帰り際に恥ずかしげに手を繋ぐ二人がほのぼのとしててかわいらしかった。
予断ですが旦那は仕事でハゲが進行してます。
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ハゲを馬鹿にするな!!
ってわけで女管理人、SEXさせろや。
何度目だよ、これ
ニンゲンだもの
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