トメは若い頃にウトを亡くして、旦那を女手一つで育ててきた。
だから、旦那がすごく大事。
私に会うたびに、家事や子作りに口を出す。
つっても、嫁いびり三割、本気で心配七割なので、そんなに言うほどうざくない。
だけど、苛々してる時なんかに失礼なことしちゃうと嫁いびり三割が吹き出して
「死ねばいいのに」
発言。
それを、私が耐えられなくなる前に旦那が音を上げた。
「母さんだってきっと本心じゃないと思う…けど母さんがこんなこと言うのは辛いし、もし本心だったら…」
ということで、『トメの心夫婦知らず作戦』を夫婦徹夜で決行。
トメとは同居なのでやりやすかった。
トメが寝静まった頃に、私は黒ニーハイ黒スパッツ黒シャツ着用。
顔はもとから黒いのでそのまま。
で、夫婦寝室で待機。
旦那は家のあらゆる場所に呪怨テープ(呪怨じゃないけどw)設置。後々掃除しやすいところに生肉を放置。
夜中、トメが起きて、トイレ済ましてる間に作戦開始。
家中に小さい音で聞こえる
「ごめんなさいエンドレス」
「くけけけけループ」
「あははははリピート」
トメは夫婦の寝室に向かってきたので、旦那が若本ボイスで吹き込んだ
「美味いのぅ、美味いのぅ。女の肉は美味いのぅ」
を流しつつ、チューイングガムをクチャクチャやる私。
夫婦寝室にトメは入ってこず。
せっかく着替えたのに…。
聞き耳たててたのか、代わりに
「旦那ー!嫁子がー!旦那ー!」
と悲鳴。
時折生肉を見つけては
「ひぃぃ!嫁子!」
と悲鳴。
旦那はその背後を巧妙にストーカーし、生肉拾いーのカセット消しーの生肉カセット隠しーのしてから話し掛けたらしい。
そしたらトメは錯乱状態。
「嫁子が、嫁子がぁああ…」
「食われてた、何かに食われてたぁあ」
「助けにいかなきゃあばばば」
旦那はこの時点で、トメが悪トメではないと確信。
私を大声で呼んで種明かし。
最初は目を白黒させてたけど、そのうちトメ泣き出した。
「もーあんたら良い年こいてアホなことすんじゃないの、心配しちゃったじゃないの(';ω;`)」
勝手ながら私も号泣。
「本気で嫌われてなくて良かった。お義母さんごめんなさい(';ω;`)」
旦那も号泣。
「嫁子が死んで良かったとか言わなくて良かった。疑ってゴメン(';ω;`)」
その後はトメも華麗に良トメに変身。
孫にもよくしてくれるし、肉じゃがの美味さとかマジ鬼畜すぎ。
次に生まれる孫はトメ待望の女の子。
近いうちに報告してwkwkさせてやる!
お年寄りの心をもてあそんだのは超dqnだったと反省してます…
|
|
