爆弾関係で、中学のとき国語の先生から聞いた話。
先生が小学生のころ、隣家の友人が砲弾らしきもの(笑)を持ってきた。
近所の土の中に半分埋まってたのを発見したらしい。
小学生が運べるくらいだから、そんなにデカくはなかったのだろう。
「カッケーな、本物かな」
とか言いながら、二人でいじくり回してた。
石で叩くとコンコンといい音がする。
たまたま底の部分を叩いたら火花が散るのに気づいた。
それが面白くてゴンゴンやってるうちに、バカ友人がひらめいた。
「高いとこから石の上に落としたら、もっといっぱい火花が出るんじゃネ?」
それは名案ということで、友人が砲弾を高々と持ち上げ、手を離す。
バカ先生は火花が出る瞬間を見ようと、しゃがみ込んでいた。
そして砲弾が石に当たった瞬間・・・。
「ドカン!!!」
というものすごい爆発音がして、体が吹っ飛んだ。
しばらく意識は朦朧としてるし、耳がキーンとなって何も聞こえない。
やっとのことで立ちあがると、友人もフラフラになって起きてきた。
二人ともケガはなかったが、ふと見ると友人ちの土蔵に異変が・・・。
壁に1メートルくらいの大穴があいて、煙がもうもうと出てたそうだ。
それからが大騒動で、驚いた近所中の人が集まって来るし、消防車は何台も来るし、警察からは何度も事情聴取された。
正直に白状したら、母ちゃんからフルスイングのビンタされ、校長と担任からも大目玉をくらうハメに。
でも学校に行くと「土蔵を爆破した勇者たち」として、ちょっとしたヒーロー扱いだったとか。
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