体験談：家庭菜園でとれた野菜とかを持ってきてくれた [衝撃]

でもある日ふとおかしいことに気がついた。
家庭菜園の野菜なのに野菜がとてもきれいすぎる。
最初、そういうことを知らなかったので何も思わなかったが、友人が大量の野菜を見て

「売ってる野菜っぽいね。すごいね。農家なの？」

と言うので違和感を覚えた。
そして考えてみれば、たまに野菜についてくる新聞紙もここの地方のではないこともあったりしてた。

保存食の本を見て少しずつ知識がついて、野菜の取れる時期を知った。
だいたい知ってはいたが一年中野菜は売ってるし考えたことも無かった。
でもトメが持ってくる野菜には季節ははずれのもあった。
家庭菜園でそんな本格的に季節外れが作れるのか不思議になった。

夫に聞いてみた。
考えすぎと言われるかと思ったら、

「そんな風に悪い方に考えるなんて最低だ」

と言われてしまった。
証拠もないのに疑うのは悪いなと自分でも思った。
でも家庭菜園を一度も見せてもらえたこともない。
疑った罪滅ぼしにと姑に、今度畑の手伝いをさせてくださいと言ったらあっさり断られた。
舅は知り合いから大量のもらった野菜を息子夫婦にもお裾分けしてると思っていたらしく、私の申し出にあれあれ？という反応だった。
その時は、姑が見栄を張ってもらった野菜を自分が作ったことにしたんだと思った。

その日を境になぜか夫とはギクシャクし始めた。
野菜の話題を出すと機嫌が悪くなったり、友人に野菜の保存食をお裾分けすることにも反対するようになった。
私が姑から野菜を受け取ることを人に知られたくないようだった。
かといって大量の野菜は困ると言っても、受け取っておけととりあってくれなかった。
消費しきれない野菜を人にやるな、でも受け取り続けろという理不尽に喧嘩になった。
その頃から夫はささいなことで怒鳴るようになってきた。
もう結婚生活は無理だと思い始めたころ、姑が警察に捕まった。
青果卸の倉庫から野菜を盗んでいたらしかった。

そこからがもう無茶苦茶で、盗んできたのは姑だが、それのほとんどを消費したのは嫁なので嫁が主犯と言われた。
姑がそう主張するのを夫も舅も、姑をかばって嫁が主犯だから姑を放して欲しいと言いだした。
おかげで、私も警察に話を聞かれた。
でも、今まで変だと思ってきた内容や、友人に話していたことを話しただけで何故かそれ以上は聞かれなかった。

そんなこんなでもう夫に信頼も何もなくなってしまい離婚することになった。
向こうは主犯格だった嫁を離縁したという風に持っていきたかった
らしいが、仲人さんに来てもらい弁護士を挟んできちんとしてもらった。
仲人さんにも平謝りされた。
その時初めて夫のお姉さんにお会いして謝られた。
結婚前にああいう母親だということを警告しておけばよかったと言われた。
もう親や弟に関わり合いたくなくてずっと避けてた。
とうとう警察沙汰になったので、これを期に過去の清算に来たと言っていた。

夫の実姉は小学生の頃、私と同じように母親から盗品を渡されていたらしい。
文房具などで、いつも子供が欲しがるような可愛い文具にあふれてたらしい。
それが盗品と分かり責められると、母親にこの子（夫の姉）がやったことにされたらしい。
店主に、子供に言い聞かせますと言う母親を見て母親が信用できなくなったということだった。
父親に言っても信じてもらえず、反対に反省のない娘扱いされたそうだ。
それ以降本当のことを知ってる娘を母親は疎んじて父親も冷たくなり、弟も尻馬に乗っていたとのことだった。
その他にもいろいろあって家を出たらしい。
警察沙汰になったのを期に、全部今までの関係者にちゃんと自分の潔白を晴らすために帰ってきたそうだ。

今までずっと姉は忙しい、家族を顧みない、あまり家族を大切にしない、協調性が少ないと教えられてきた。
近所にもそう言ってきたようだった。
今回は、嫁は泥棒の主犯格と夫が近所の人に言っていた。
でも警察沙汰になったし完全に犯人は明らかだし、私もそれまでの疑問やおかしかったことを近所のおしゃべりおばさんに言っておいた。
最後には、私側が慰謝料を貰って離婚になったことも言っておいたので、もう元夫や元舅の言うことは誰も信用しないと思う。
元夫や元舅が、いつから元姑の野菜泥棒に気がついたのか、なぜ止めさせなかったのか知りたかったが、結局ちゃんと語られなかった。
最初は本当に知らなかったっぽいけど。

「家族を守るのは同然だ」

という返事しかなかった。
どうも、妻である私は当然のこと実の姉ですらあの家では家族じゃなかったらしい。
余罪がいろいろあったのと離婚がさっさと成立したので、私が離婚した時はまだ元姑は裁判にもなってませんでした。
倉庫からだけでなく、人様の家からも何かを盗ってたらしいですが、その後新聞を見てても倉庫の野菜泥棒の件しか載ってませんでした。