以前姉が遭遇した託児。
姉は出産直前に胎児が心停止し、残念な結果になってしまった。
退院した姉は、ご近所のママ友や隣人たちに事情を説明。
次の日、姉が心配で様子を見に来た私。
やつれた顔の姉に
「元気だして…」
としか言えなかった。
姉がお茶を入れようとした時、家のインターフォンが鳴った。
Aは小さな赤ん坊を抱いていた。
「どちら様で…」
と姉が言うのを遮る様にAは赤ん坊を姉に押し付ける。
「この子、明日まで預かって。母乳出るんでしょ。オムツもそっちにあるの使ってくれればいいから」
とまくし立て、姉が止めるのも聞かず車に乗って行ってしまった。(私はこの時異変に気付いた)
困った姉は、すぐに近所の交番に連絡。
4,50代くらいの警官が来た。
が、
「産めなかった子供の代わりにちょっと預かってあげればいいんじゃない?
っていうか、子供産んでなくても母乳って出るんだね、知らなかったよ〜」
とニヤニヤ。
あまりの心無い言葉に飛び掛りそうな私を制し、姉は
「わかりました。もういいです」
と言って警官を追い返す。
「姉ちゃん、この子預かるの?あの警官、ヒドイ…」
と混乱して泣きそうな私に、姉は力なく笑った。
そして携帯を取り出し、深呼吸を繰り返して電話をかけ、
「もしもし○○です。お義父様、お忙しいところ申し訳ございません。実は…」
と説明を始め、
いつの間にか録っていたICレコーダーの再生をした。
電話を切って10分くらいすると、先ほどとは別の警官と、多分自相の人が来て、Aの子を引き取って行った。
初めて知ったのだが、姉の義父は元警察官で、それなりの役職についている人だったらしい。
もう退職しているし、トラブルの元になるかもしれない、と、両親にしか教えていなかったそうだ。
こういう形でお義父さんを頼るのはイヤだったのに…と姉は少し落ち込んでいたが、家族なんだしいいんだよ、と言ったら少しホッとした顔をしてくれた。
Aは姉が覚えていた車のナンバーで身元がわれた。
少し離れた場所に住むパチンカスボッシーだった。
姉がご近所さんと話しているのをたまたま聞いて、託児所ロックオンしたようだ。
凸が心配だったけど、警察で相当厳しく注意され、迎えに来た両親と共に田舎に帰ったらしい。
まだ首が座っていなかったA子が健やかに育つことを祈る。
アホ警官は義父が直接〆に行ったらしいが、それ以上詳しくは教えてくれなかった。
以上、姉が先週無事に出産した。
とても元気な女の子だとか。
義父は初孫を見に行くより先に姉の元へ行って、
「頑張ったね、おめでとう」
と言ったんだって。
お義父さんに名前をつけてもらうの、と姉も旦那さんも幸せそう。
辛い事があったけど、家族幸せにすごして欲しいと思いました。
↓
先ほど姉の病院から帰ってきました。
姪はとても可愛かったですw
アホ警官については本当にわかりません。
お義父さんに任せたから、としか言ってくれないので。
姉に謝罪にきたのかも不明です。
書き忘れていましたが、A両親は謝罪に来たそうです。
あと、ICレコーダーについてですが、訪問販売だか新聞屋となんらかのトラブルがあり、それ以降、誰かが来るたびにレコーダーを作動させているらしいです。
警官だけでなく、Aの託児依頼の音声も録音されていました。
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