庭も家も大きなお金持ちのママ友のA夫婦(仕事はちょっと特殊なので割愛)のところで起きた泥ママ騒ぎです。
A奥は学生の頃、阪神淡路大震災で大変な目にあったそうで、家の防災対策は異常なほど設備が整ってる。
庭で被災者が避難出来るように大型のテントが10個(単位わからない)あったりするので、ちょっと引いたこともw
庭の広さも、一般的な庭付き一戸建てなら5軒は建てるぐらいで、庭に男女別のトイレも完備。
周りにも、災害時は避難してきて良い、と日頃から伝えてた(A夫はそのことに関して興味無かったそうだ)
ある時、大雨で水かさが増し、そこら一帯の住人が学校や、公民館などに自主避難する騒ぎが起きた。
A家は、高台というわけではないが、緩やかな坂道の上にあるため、雨の影響は無く、A家に避難してくる人もたくさんいて、ちょっとしたお祭り騒ぎ。
現場へ着くと、確かにすごい騒ぎで避難してきた近所の住人が50人はいたと思います。
強風と大雨の中、子どもの泣き声や罵声も響きすごい状況。
当初、A奥の考えでは、庭で避難してもらうつもりだったようで、庭にはテントなどが散乱。
しかし、こんな強風と大雨の中で住人も避難するわけにいかず、結局女性と子どもと老人優先でA宅のリビングや客室で避難することに。
避難中も色々あり、A夫婦と私と夫の4人では埒があかなく、住人の一部にも炊き出しなどを頼んだりしました。
避難時の細かいことは本件とは関係無いので割愛します。
次の日には天気は回復傾向になったと思います。
それで解散になったのですが、人が居なくなったあとの室内、庭の状況がすごくて唖然としました。
リビングや客室、廊下は泥だらけ(まぁ、これは仕方ないのかも)
庭は、避難用具は出しっぱなしで、なぜかトイレの便器は破損。
その状況にA夫はかなり憤慨してました。
私も片づけを少し手伝ったのですが、A奥が
「これ以上は迷惑かけられないから・・・」
とのことで帰宅。
片づけは2日かかったそうで、しかも修理費などで結構な損害。
しかし、実際の問題はこれからです。
数日してから、A奥より
「ちょっと相談があるんだけど」
と電話。
確か週末で、暇してたのですぐA家へ行くと落ち込んでるA奥と憤慨しているA夫。
訳を聞くとA奥が
「実は部屋から金品が無くなってるの」
とのことでした。
その金品は、室内での避難になる前に、私とA夫で別の部屋に移動させた物の一部でした。
無くなった物は、ケースに入れておいた宝石類の一部や、腕時計で、総額300万くらいだったそうです。
時期が時期なので、私はすぐ理解しました。
A夫婦もそうだったようで、
「どうしたらいいかな・・・」
と。
もちろんすぐ警察へ通報しろと言いました。
警察へ通報を勧めた私でしたが、A夫婦の反応はいまいちで、A奥にいたっては
「何かの間違いかもしれないし忘れるべきかも」
とのことで。
A夫
も「仕事に影響があるかもしれない」
と渋っていました。
3人でどうしようと悩んでいるときに私は前に聞いたことを思い出しました。
A奥が半年くらい前から
「家の物が時々無くなる。
しかも、そのときに限ってママ友のF(以下Fママ)が子連れで遊びに来ているときだ」
と言っていたことを。
Fママは近所に住んでいる5人家族です。
Fママ家は夫婦と子ども3人です。
A夫婦は諸事情で子どもがいないため、Fママの子ども達を本当の我が子のようにかわいがってました。
私がFママのことを話すとA奥は
「やっぱり、そう思う?」
と言いました。
後出しになりますが、実はA家には防犯用に小さなカメラがいくつか仕掛けられてます(A夫の同僚がつけたそうです)
カメラの映像を見ようと、なりましたが見方が分からなくその日はとりあえず解散に。
次の日にカメラを付けてくれた同僚に再生してもらったようで、そのことに関しての電話がきました。
カメラの内容は、やはりFママが怪しいという結論でした。
盗んだ決定的瞬間はありませんでしたが、金品の置いてある部屋の近くをうろうろしているFママが映ってました。
結局、同僚と私の薦めもあり、警察に通報。
信じられないですが、次の日にはFママが逮捕されました。
やっぱり高額納税者の通報は早く動くのかな?と邪推してしまった私でしたが、それは放置で。
Fママは盗んだ盗品を質屋やネットオークションで売っていたそうです。
警察が質屋で盗品を見つけ、そこからFママ逮捕と繋がったそうです。
ちなみに、盗まれた品物の総額は半年で600万近かったそうです。
A夫婦(特にA奥)は子ども達があまりに不憫で、被害届?を取り下げたそうです。
数日後、F夫婦がA家に謝罪に来ました。
Fママは、F夫に殴られたのか、顔面がボコボコで肌が見える部分は傷だらけだったそうで・・・
玄関に顔をたたきつけるように土下座していったそうです。
A奥、怖かったろうな・・・
売れ残った盗品は返却。
売りさばいた品物は何年かかっても返済するとのこと。
F家族は今後一切A夫婦に関わらないこと、等の念書を書かせたそうです。
ちなみに便器を壊したのはF子ども達。
子ども達は可愛がられながらも、内心、金持ちぶってるA夫婦を嫌ってたそうです。
これは後々分かりました。
最終的には、F夫婦は両親からも絶縁、離婚、家族離散し、引っ越ししました(近所で有名になりました)
この騒動をきっかけに、A夫婦が家を避難場所として提供するのは無くなりました。
ちなみに、私はこの騒動の少し後に別の場所に引っ越ししてしまいました。
もう10年は前の話です。
この間、A奥の葬儀の話を聞き10年ぶりにA夫に会いこの話を思い出した。
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