昔、友人(A子)の披露宴に出席した時の話。
寒くした犯人は私。
A子と私は、ある語学学校で、某マイナーな言語を学ぶクラスメートだった。
A子は私の10歳くらい上で、お金持ちのお嬢様なのだが、 シャキシャキした下町の姉御みたいな気性で、気さくなお姉さん的存在だった。
そんなA子から、披露宴前にリクエストがあった。
学んでいた言語の国の民族衣装(布を巻いただけ系)で出席してくれ、余興も頼む、と。
会場が超有名ホテルなのに、民族衣装でいいの? と少々不安ではあったが、「私、×1で二度目だし、気楽に来てよ〜」みたいなニュアンスだったし、私も若くて世間知らずだったので、学生時代のノリのままOKして当日を迎えた。
ところが、会場に入ったとたん、びっくり。
なにより、A子のアルバイト関係からの出席者もすごかった。
A子は、都内では「絶対当選させる敏腕ウグイス嬢(選挙カーの)」として知られており、会場には、○○大臣だの都知事だのがズラーーッ(鳩の弟もいたw)。
こんな会場で、こんな人たちの前で、こんな格好を晒した上、さらに余興までやるのか……。
でも、ここでビビッたら余計に恥ずかしいと思い、開き直って堂々と頑張った。
余興は、ピアノ伴奏でシャンソン「愛の賛歌」を熱唱。
実は歌で生計をたてていた時期があるので、大勢の前で歌うこと自体は平気だったし、盛大な拍手もいただいたのだか、会場の皆々様の表情は、「あの衣装で、あの若さで、愛の賛歌……。いったい何者? つか何人?」と言いたげな複雑な表情で固まっていた。
我ながら、そのもっともな空気に思わず笑いそうになり、ふと花嫁Aの方に視線をやると、うつむいてヒクヒク震えている。
プッ。
ウケてるよ。
この状況から察するに、どうせイロモノ的意味合いで私を呼んだんだろうし、とりあえず花嫁に楽しんでもらえたなら良かった。
私もなかなか面白かったし。
ってな気持ちで席に戻ろうとすると、A子が立ち上がって声をかけてきた。
「ありがとう!」
なんと、A子、ボロボロに泣いてる。
ずっとニコニコ笑ってバクバク食う花嫁だったのに、突如号泣。
後で訊いたところ、どうやらA子、激しく感動したらしい……。
A子の計り知れない感性に脱帽。
特にイロモノ的意味で私を呼んだわけでもないらしい。
披露宴終了後、化粧室ですれ違った御婦人から、
「A子さん、貴方のような方ともおつきあいがあったのねえ……」
と声をかけられた。
この御婦人は嫌味で言ったのだと思うが、私はまったくもって本心から、素直にこう答えた。
「はい、A子さんは、私のような下々の者にも優しく温かく接してくださる素晴らしい方です!」
ちょっと、いや、かなり場違いな私と、それに涙するA子は、端から見れば寒かったろうけど、 A子はとても喜んでくれたし、出席してよかったです。
私の異様な姿を見て、もっとヒソヒソpgrする人がいても当然なのに、露骨な人がいなかったのは、本当に上品な人ばかりのいい披露宴だったからだと思う。
化粧室では、衣装に合う濃い目張りメイクをガシガシ落としていた最中だったので、御婦人は「なに、この女……」感を強めて、思わず声をかけちゃったんだろうな。
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ヒント・インドではありません。
で、どこの国か?
でレスが伸びてたなぁ
そーなのか
服巻きつける系だとアジア系の言語かなー
タミル語に一票
招待客が大臣だ?都知事だ?主役は新婦だ。関係ねーな!
そのセリフがわかってもらえないって悲しいよね
インド:サリー、ロン族の民族衣装 ブータン:キラ、ドヤッパ インドネシア:カイン・パンジャン ガーナ:ケンテ タンザ二ア:カンガ
がヒットした
あとはタヒチのパレオかな
衣装はどうだっけ?
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