結婚前から
「嫁に来るんだから実家はないと思いなさい」
「嫁として婚家に尽くしなさい」
「嫁は自分の意見を言ってはダメ、姑様に三つ指ついて教えを請いなさい」
とお前何時代だよの糞トメ。
元々気の強い嫁子はその度
「嫁に来るんじゃなくて旦那がどうしてもって言うから結婚してあげるんですが?」
「私奴隷じゃないんで無理です」
「じゃあ是非見本を見せて下さい(ウト母存命、トメはほぼ没交渉)」
と言い返して舌戦が絶えなかった。
結婚してからは頻繁にアポ無し凸してきては
「嫁とは嫁として嫁だから」
「孫梅男梅孫梅男梅」
とうるさいことうるさいこと。
数回で家に上げずにあからさまな居留守をしたら近所に「鬼嫁に追い出された私」を装ってトメ劇場を開催したりするので、家に上げてから
「ふざけんなよクソババア、いい加減シメんぞ?」
と手始めに第一DQ決行。
ふじこって逃亡していったトメに翌日からアポなし凸をしまくり、当然居留守を使われるのでご近所に
「すみません、○○家の嫁ですがトメ子さんを見ませんでした!?
急用と言われたのに反応がなくて…倒れてるのかも…!!」
などと健気アピの嫁劇場開催。
ご近所さんが申し出てくれたので一緒に再度義実家に行くと引きつった顔で出てきて
「あら、遅かったからもう大丈夫なのに。ご迷惑をおかけして申し訳ないわね〜」
と追い返されるのでその場でちょっとドライアイに苦しんで涙が浮かんでしまったりした。
それを三日も続けたらある日、何故かトメがしおらしく家に上げてきた。
怪し過ぎるのでピンと来て、こちらもしおらしく対応することに。
「嫁子さん…今日はお話があるの。あのね…」
わざとらしく涙ぐむトメ
「ひぃ!!ごめんなさい私また何かしてしまいましたか!?ごめんなさいごめんなさい、
すぐに直します、ごめんなさいぃいい!!今日は蹴らないで、いやぁああ!!」
怯え泣き叫ぶ振りをして必死に廊下に駆け出し、わざと転んで頭を守るように丸くなる嫁子
トメは一瞬ぽかんとしてたけど、慌てて追いかけて廊下に飛び出してきたので更によく響く玄関ホールで大騒ぎ。
「ちょっといきなり何してるのよ!!」
「いやっこないで!!いやぁああ!!止めてください、せめて見えないところにして!!
旦那に、旦那にバレます!!」
「何言ってるの!?ちょっと、嫁子!!騒がないの!!」
と、ここで玄関が開いて旦那とウトがご登場。
旦那が錯乱する嫁子を庇うように抱き締め、ウトが泣きながらトメを張り倒した。
「嫁子!大丈夫か!」
「旦那!ああ、ぁああー!!」
号泣しながらちょっと体勢を変えて、先日寝惚けて箪笥にぶつけた脛の痣をチラッ
「トメ子、お前…お前嫁子さんに何て事をして…!」
真っ赤になってトメの胸倉をつかみ上げるウト
トメは
「違う!」だの
「ちょっと嫁子!」だの
弁解しようとしていたけど、その度に大げさに震えて旦那にすがり付いて悲鳴を上げてみた。
因みに玄関ドアはフルオープン。
見かねた旦那が私を連れ出そうとして家の前まで連れて来られたところで私大暴れ、
「離して!トメさんに嫌われちゃう!
これ以上嫌われたらあなたと別れさせられちゃう、もっと酷いこともされる!!離してぇえ!!」
と声を大にして嫁劇場。
旦那に必死で宥められつつ力の限り抵抗していたら、トメがウトの隙を突いたらしく出てきて
「この嘘つきのアバズレがー!!」
と近付いてきた。が、ウトに首根っこを捕らえられて接近ならず。
しかし口は開くので家先での公開嫁姑バトルのゴングが、今!
というところでウトの
「黙れ!!ご近所にも迷惑だろう!!」
という発言でトメ、一気に青褪めて大人しく家の中へ。
私は力尽きて旦那に抱えられるように車の中へ。
すわ事情聴取かと辻褄あわせを脳内で練っていると、旦那が泣きながら何故平日昼間にこの場にいるのかを話し始めた。
先日のDQ発言をした日の内にウトと旦那だけを呼び出し、
「嫁に結婚前から姑イビリをされている、毎日押しかけては同居は絶対にしない、
ウトも私の味方、遺産だけ残してさっさと死ねと言われて殴られてる」
と涙ながらに語って腕についた痣を見せてきたそうだ。
私は一度も手を上げたことはないので恐らく自作自演かこちらと同じ方法だったんだと思う、ちょっとオエーw
どうしても信じられないウトと旦那に
「じゃあ自分の目で確かめて!」
と訴え、そこまで言うなら…と旦那は普通に家を出る振りをして義実家近場の駐車場に待機してるウトと合流、私が家にアポ無し凸したらトメが携帯を通話状態にして隠し持ってたらしい。
で、家に上げたら生意気な発言をするだろうと踏んだトメは嫁子をしおらしく迎えたわけだが、運よく返り討ちに出来たという。
正直、違和感を覚えられなかったらしおらしいトメを口撃してたかもしれないからホントラッキー。
その後、ウトからの連絡ではトメは限りなく本当のことを吐いたらしいんだけど、嫁子は怯えながらひたすら
「はい。お義母さまの仰るとおりです。お義母さまは私に暴力を振るったりしていません、私の勘違いです」
とだけ答えるので信用ゼロ。
嫁子は嘘は全く言ってないのに、きっと暴力で脅しているんだと勝手にウト旦那が勘違いして信じてもらえないトメw
後日混乱から落ち着いた嫁子は義実家のご近所様に罪悪感からご迷惑をおかけしたお詫び行脚を決行し、wktk顔でお茶でもと誘われる度に
「お義母さまに叱られてしまいますので」
としょんぼりしながらお断りしておいた。
その後流れるように絶縁・転職引越しが決定。
ご近所さんを巻き込んだり傷害という犯罪を無実なのに事実のように演出したり色々DQ過ぎた気はするけど、自分の今後の方が圧倒的に大事。
度々相談してたのに信じてくれなかった旦那には今後も嫁子が元演劇部だったことは黙っておきます。
旦那はまぁ、自分が居る時は仲睦まじい良い関係の嫁姑にしか見えないし、私も真剣に訴えたわけではなく軽く話した程度だったんで…
あとはやっぱり、無意識に自分の母親がそんな人間だと思いたくなかったってのもあるんじゃないかなと。
一応私の相談の件を知ってたから待機中にウトと話してたらしいし、旦那の言い分には「嫁子へのウトの疑いを晴らして、ウトと二人で仲裁」が目的だったとの供述ありだし。
とここまで庇ってみたけど、ぶっちゃけあの後一度でもトメを庇う発言したら離婚のつもりだった。
でも事実を目の当たりにしてからは完全に私の側だし、ATMとしても優秀なんで継続中ってとこ。
私は元々結婚願望もなかったし子供は出来たら育てるだろうけど熱望してるわけでも無し、実家は弟がいるから孫が出来ないってこともないだろうから離婚しちゃってもいいって考えなのをしっかり認識してるしねw
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