俺の勤める研究施設でのこと。
晩飯買いに主任と実習生と俺の3人で近くのコンビニに行ったら、絵に描いたようなDQNが3人。
そのとき3人とも白衣で(ホントはダメなんだけど、面倒で……)
目に付いたのか知らんがからんできた。
「ニーサン達、変な格好だねエー」
「チョット金貸してくんない?」
「今日も暑いよネエー」
3人ともぜんぜん違うことを言いながら近寄ってきました。
私たち3人はとうせんぼされ、(やばー……)とか内心思っていると、何を思ったか先輩がポケットから取り出した霧吹きでシュッシュッ!!
ボーゼンとするDQN。
そのとき、さっきまで化学板を見ていた俺の中で何かがひらめきました。
1人がハッと我に返って、何か言おうと口を開こうとしたDQNを指差して、
「主任! そ、それってDHMOじゃないですか!!」
ポカーンとなるDQN。
DHMOの意味を察した主任、にやりと笑って、
「ああ、そうだよ。それも蒸留してかなり高濃度だ」
高濃度もクソもないんですが、私は大げさに驚くと、
「高濃度DHMOって……それじゃあ融点は273ケルビンじゃないですか!!」
「そうだね」
「肺にたまったら死んじゃうじゃないですか! それに相転移したときの潜熱が大きいから大変ですよ!」
などなど。
アヤシゲに聞こえる用語を駆使して慌てたフリをし、挙句に、
「は、早く病院行ったほうがいいよ」
とDQNに向かって言いました。
「マ、マジかよ……」
と蒼白のDQN。
「うん。毎年コレで結構死んでるよね、何百人か」
主任がそううなずくと、DQNは一目散に逃げ出しました。
研究所に帰った後、3人で大爆笑しました。
主任は
「暑いって言うてたから、霧吹きしただけ。DHMOな……アハハ」
と言ってました。
実習生(神奈川人)いわく
「大阪人(主任)と滋賀人(私)のノリってすごいっすね!」
だそうで。
あ、ごめんなさい。先輩=主任っす。
最近昇格したんでごっちゃになった。
※Wikipediaより
DHMO(ディー・エイチ・エム・オー)とはDihydrogenMonoxide(ジハイドロジェン・モノオキサイド)の略称で、一酸化二水素(いっさんかにすいそ)とも称される水素と酸素の化合物。化学式ではH2Oで表される。簡単に言えば水で、それをあえてわかりにくくした表現。
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なのに中毒性も高く、常用的に服用してる人を10日間摂取しないようにすると
DHMOを求めて激しく暴れだすか酷く衰弱し、最悪死に至るケースも有る
更に恐ろしいのが、一度に大量摂取しすぎて中毒死に至るケースも報告されている
恐ろしいねw


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