私たちは小梨夫婦。
いろいろ努力したけどダメだった。
子供がいなくても幸せに生きることはできるだろうと、2人で話し合って治療を打ち切った。
そのことを知ったコトメが、
「子供を諦めるのは自由だけど だからといって、将来うちの子を頼ってこないでね」
と言ってきた。
そんなつもりはないと言っても
「老後の面倒を姪に見させるようなことはしないで!」とか
「うちの子に、経済的な援助をする義務はないんだからね!」とか。
まぁ、我が子の心配をするのは無理ないし、
お金のかかる治療をさんざんしてきた私たちが、経済的に行き詰っていると勝手に思い込んでいる節があるので、心配してそんなことを言ってきたんだろうけどあまりにも一方的に言ってくるのでムカついた。
しかも、顔を合わせるたびに
「一度はっきり言っておこうと思うんだけど」
と前置きされて同じ話を繰り返される。
「だから、迷惑掛けないと言ってるだろうが!」
と怒ると一応その場は収まるが、しばらくするとまたぐじゃぐじゃ。
私の父親が病気になった時には、
「嫁子さんが貰った遺産は、無駄遣いしないで取っておいてね。将来うちの子に迷惑かけないように」
と言われ、さすがに頭にきてほぼ絶縁状態になった。
それから数年後、姪が事故に遭い、幸い命はとりとめたが、障害が残った。
悪いことは重なるもので、コウトにも重い病気が見つかった。
コウトに万一のことがあったら、専業主婦の自分はどうやって姪の世話をしていけばいいのかとパニックになったコトメが、助けてほしいと号泣しながら電話してきたので
とりあえず私一人で家に行って、
「一度はっきり言っておこうとおもうんだけど姪の老後を私たちに見させることはしないでね」
「経済的な援助をする義務はないんだからね」
と言った。
コトメは、私たちが快く援助してくれると思い込んでいたようで、完全に硬直していた。
私が続けて
「姪と言ってもね、私と姪子ちゃんは、血のつながりがないのよ」
「コウト君の遺産は無駄遣いしないようにね。私たちに迷惑をかけないように」
と言ったところで、我に返ったコトメが人でなし!それでも人間か!屑!とぎゃあぎゃあ泣きわめきだした
すると、それまで青い顔で黙って聞いていたコウトが、コトメを叱りつけた。
「もうやめろ。嫁子さんが言ったことは、これまでお前が言ってきたこととそっくり同じことだ。
お前が言ってきたのは、つまりこういうことなんだ」
大人しいコウトの、恐らくは初めての恐ろしい剣幕に、コトメは黙り込んで、シクシク泣き続けていた。
コウトには、あとで私の暴言を詫び
とにかくコトメにこれまでの言動を詫びてほしかった、コウト君の回復を信じているがもし万一のことがあったら、コトメの自立を助けること、姪子ちゃんにも出来る限りのことをする気持ちがあることを伝えた
ただ自分としては、コウトの言葉に本当にスカッとしたんだよね。
そしてコウトはあれ以来、それまでヒス嫁の尻に敷かれる空気夫だったのが嘘のようにコトメをしっかり矯正しているらしい。
死を実感して、嫌なことから逃げ続けて一生を終るのは良くないと気付いたのかもしれない。
|
|
それ痔瘻
しかし見事なブーメランスネイクだな…コトメは。
義兄嫁にこんな酷い事を妻が言ってたのに、頼ろうとしてたんだろうか
何を今更・・・な話じゃんねー
コウトくんダメすぎぃ
「ボケたの?」って言ってやるわ。www
|