嫁 「○○ちゃーん、おはよー。」
姉「はーい。行って来まーす。」
俺「お姉ちゃんコレ忘れてるよー。」
嫁「可愛いいい!弟!?おはよー。」
俺「おはようございます。」
こんな感じだったらしい。
嫁当時小3
俺幼稚園年長組
俺の家は当時家を建てて引っ越したばかりで
現嫁の通学ルートにあった転校生でクラスメイトの姉を迎えに来てた。
嫁の記憶によると転校数日後に姉を迎えに来たところ
俺が幼稚園の制服姿で姉が忘れたハンカチを玄関まで持ってきたらしい。
その時が初会話。
で、当然数ヶ月後、俺も小学校入学。
家からの通学ルートに俺のクラスメイトは皆無だったため姉とその友達軍団と集団登校。
(引っ越しにより俺の幼稚園時代の友達の家は小学校を挟んで逆方向。
逆に姉のクラスメイトの家は多かった)
中でも一番優しくて姉が学校病休の時でもちゃんと小1の俺を教室まで連れてってくれて帰りも家まで送ってくれる嫁の存在が所謂「憧れの君」的な存在に。
まあ、小3の時辺りから徐々に通学ルートを変えて
男友達と登校するようになったんだけど
相変わらず嫁は姉と登校。(結局、中3まで続く)
姉たちが高校別々になってからも友達関係は続いてたんだけど、俺はちょっと顔合わせても会釈ぐらいに。
「□□君おっきくなったねー」
とか言われても無愛想に返事するだけだった。
(本当は嬉しかったんだけど俺も中学生になってたし。)
で、姉は東京の大学に進学。
嫁は地元短大進学。
姉は帰郷してくる度に遊んでたんだけど、外に御飯食べに行ったりしてたため俺は全く会わず。
姉はそのまま東京で就職。
嫁は某企業地元支店就職。
俺は高校卒業後地元市役所に就職。
同時に一人暮らし開始。
それから数年後、俺が22の時の正月に実家でウダウダしてたら
同じく帰省して遊びに行ってた姉が嫁を連れて帰ってきた。
その時、親が不在のために俺が応対。
久しぶりに会った嫁に玄関先で固まるw
昔からの感覚以上によりいっそう大人びた綺麗な女性になっていた。
「うわー、□□君久しぶりー!」
二人で遊びに行ったのは知ってたけどまさか連れて帰るとは思わず
予想外の事態にアワアワなってたら
「□□、なんか作ってよ。」
って言われて小腹が空いた二人に簡単な炒め物とか何品か作って出した。
で、料理出して自分の部屋に戻ろうとしたら
嫁が
「久しぶりに話そうよw」
って言ってきた。
まあ、お互いの近状は姉を通して知ってたから
「□□君、料理美味いねー!」
「いえいえ。」とか
どーのこーの話してたら、
「そういえば□□君、この前△△にいなかった?スーツ着てさーw」
とかやたら詳しい。
どうやら会社の同僚で御飯食べに行く途中とか仕事帰りとかに高確率で俺の事見かけるようになってたらしい。
(俺はその時、外回りしてたり友達と飲みに行く途中だったり。全然気づかなかったけど。)
嫁は声掛けようと思ってたらしいのだが赤信号に邪魔されたり俺が車で嫁が歩きだったりしてダメだったらしい。
嫁「あー、元気にやってんだなー、って思ってた。」
姉「実はアンタも帰ってきてるって言ったら会いたいって言われたから連れてきたんだよね。」
姉GJ。
姉「なんたって○○ちゃんアンタの初恋で憧れの人だもんねー。しかも未だにそうだもんねーw」
と、少し酔いも入った姉に暴露されたw
キョどる俺に嫁が
「よし、じゃあ私が30になる時にお互い独り身だったら結婚しない?」
とか爆弾発言をされる。
流石にそれは社交辞令ってもんでしょ。
なので俺も
「それじゃ悪いから28ぐらいでw」
って言ったら
「あと3年後かー。よし、いいよー。」
とか言って一応、連絡先も交換してその場は
「あははははーw」
で終わったんだが
翌日、帰京する姉を空港まで車で送ってった。
その道中、
「アンタ貯金どの位あんの?」
とか言うんで
「まあ、大体この位かなー。」
って言ったら
「この3年間で極力貯めなね。」
って言われて
?(´・ω・`)?な俺に
「社交辞令じゃないからね、○○ちゃんの昨日の言葉。」
と言い放ち、((((;゚Д゚)))))))ってなってる俺に
「まあ、うまいこといかなくなっても私が取り持ってやるから頑張んなw」
って言って搭乗ゲートに消えやがった。
それから空港の公衆電話で嫁に電話かけてちょこちょこ一緒に遊び行くようになった。
因みにまだ当時は携帯普及以前。
お互い一人暮らしだったんで家電に三回コールで切ってすぐかけ直すってのが暗号だったw
で、だんだん通い婚みたいな状態になり、貯金も頑張りw
約束の3年後の嫁の誕生日、
「僕は独り身なんですが、貴女はどうですか?」
って言って
「私も独り身なんですがw」
って言われたんで
「じゃあ、貴女との約束通り僕と結婚していただけますか?貴女との約束だけは必ず守りますから。」
って言ってプロポーズ。
同時に給料3ヶ月分の指輪も渡した。
嫁両親とも幼稚園時代から面識あったんで難なく了承。
俺両親からは□□の事をコントロール出来るのは○○ちゃんしかいないから。
って言われた。
今年で14年目。
未だに嫁の掌上でコロコロ転がってます。
嫁すげえモテてたし嫁の高校時代から彼氏と一緒に歩いてるの見た事何回もあるし。
(しかも、俺知ってるだけで3人w)
一緒に遊びに行くようになってもしばらくは小学校時代の感覚が消えなかったしね。
ホントに昔からもう一人の姉みたいな存在だったから。
第三者からみたら憧れの女性と結婚できたんだろうけど
こんな素晴らしい女性と結婚出来てるって事に現実味がない時とか未だにあるもんね。
夫婦揃って公の場に出た時は凄い実感するし、
他の女性と比べたらやっぱり嫁しかいないんだけどね。
一年ぐらいしてから。しかも嫁両親の前でw
実家に初めてお呼ばれして、いざ顔合わせたら
嫁両親「え?□□君!?」
ってなって俺も
「言ってなかったの!?」
ってw
「お父さんもお母さんも昔から知ってる人だから。」
とだけ伝えてたらしくて
嫁父に
「で、娘とは遊びじゃなくて真剣に付き合ってるの?」
って言われて
「はい、娘さんと結婚を前提にお付き合いさせていただいてます。」
って。
プロポーズ後の正式な挨拶の時より緊張しましたw
・・・よく考えたら嫁本人には言ってない・・・
前彼と別れた理由が相手の浮気だったらしいんだけど、別れた後も半分ストーカーみたいな事されて
よりを戻したがったりして大変だったらしい。会社帰り待ち伏せされたりとか。
心身ともに疲れ切ってたみたいで
そんな時に高確率で俺の事を見かけるようになってたらしくて
しかも、同時期に俺が外回りから帰ってきたら
受付に人だかりできてて楯突いてんのよ、一人の市民の方が。
喚き散らしてて。
まあ、受付はしきりにその部署に行ってくださいって言ってたんだけど
相手は頭に血のぼってるから聞かないんだよw
内容が違う部署の管轄だったんだけど
仲いい同期のトコだったんで俺がなだめながら連れてったのよ、そこまで。
で、その対応の一部始終を嫁母に目撃されてたらしくて、その翌月に似たような場面を嫁父に目撃されたらしいw
で、当然そういう情報は嫁の耳に入り、いつまでも弟みたいな感覚しかなかったんだけど
ちゃんと社会人やってんだなあ、どうしてるのかなあ、と。
そこらへんで俺の存在が大きくなってったみたいで
そこにタイミング良く姉の帰省が重なり
「□□君、元気?」
「あ、今実家いるよー。」
「うっそ、会いたい会いたい。」
で、俺と対面。
とにかく俺と話がしたかったらしい。
話するうちに相変わらず姉とか自分とか人に対する接し方が優しかったんだと。
私の事だけじゃなくて私の周りも大切にしてくれそうだなって思って俺の側に居たいなっていう感覚になったらしい。
だから、燃えるような大恋愛じゃなくてお互いに精神的信頼関係で夫婦になったって感じかと。
あ、因みに「初恋の人云々」はとっくの昔に姉友の間では有名だったらしくて
嫁も当然知ってましたw
結婚式の時、姉を含めた新婦友人一同に
「初恋が実ってよかったねー□□君!」
って言われましたw
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