酒煙草賭博の類いを一切しない、寡黙で家にいる時は書斎に籠る、堅物と思われてた我が父。
犬を飼いはじめて、人格一変した。
犬馬鹿。
超甘い。
叱らない。
おやつあげ過ぎ。
定年退職後、朝晩の散歩のほか、気が向いたら愛犬チェル(仮名)を連れ歩いている。
その父の今日のチェル報告。
膝にチェルを乗せて撫でながら、
「今日、僕チェルたん連れて郵便局行ったんだけどね、小学生くらいの女の子がチェルたん見て、
『カワイイ〜!(ハイトーンな声)』だって!『カワイイ〜』って、言ったからねえ、
チェルたん撫でて貰ったんだな〜?良かったな〜?ん〜?チェルたん、撫でてもらったな〜?」
父はチェルの散歩中に、近所の人やほかの犬の飼い主とコミュニケーションとっているらしい。
町内の犬の名前も全部覚えていて、しかもその家の前を通ると、
「おっ、マロンちゃん〜ノシ」
などと挨拶。
小さい頃は怖い存在だった父が、すっかり犬馬鹿になっていて、見ていて和みますw
ちなみに母は、「あんな人とは思わなかった」と呆れております。
チェル(仮名)は中型牧羊犬です。
父は廊下や部屋でチェルと出くわすと
「よ、チェルたん!…チェルぽん?…チェル坊!…チェルりん?」
と、名前をいっぱい言います。
チェルは聞き慣れない単語を聴くと首を傾げるので、それが面白いらしいです。
余談ですが、最近、家のおやつ箱のチョコやクッキー等、甘いものだけ消耗が早いと思ったら、滅多に間食しなかった父が食べていたようで、
「どうやら僕は、甘いものが好きみたいでね」(*´・ω・`)
と、白状しました。
今更気づいたのか。
今までケーキ買ってきても
「婦女子の食べものは好かん」
と言って食べなかったのに、最近は私が母とおやつを食べていると、
「それ、なに?」
と聞いてくるので、父の分も買うようになりました。
和むのは和むけど、私の中の父像が、どんどん崩れて行く〜www
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