母親が使っている高級洗顔ソープをうっかり浴室に置いたままにしたらしく、父親がそれを使用したらしい。風呂から上がってくるなり、
「どうしよう!おかあさんの洗顔石鹸使ったら、肌つるつるになっちゃった!どうしよう!どうしよう!」
と、自分のほっぺを両手で覆って、嬉しそうにはしゃいでいた。
家では寡黙で口下手な父だったから、子供心に驚いた。元々、対外的にはちゃめっ気ある人だったらしく、歳を重ねるたびにおもしろくなってくる。自分も大人になって話相手になってあげるからだろうなあ。