前にやっていたバイトでの復讐。

当時、私は、ある飲食店でバイトをしていた。
チェーン店ではないけれど、大きいバイキング形式の飲食店で、そこそこ客も入っていたんだ。
当然、出すものも中華やイタリアンなど、いろんな種類があって、いろんな部門に分かれて仕事をしていた。
私も、その部門のなかの1つに配属された。

その部門での仕事はきちんとこなせるようになっていったんだが、ひとつ困ったことがあった。
それは、他部門の人との折り合い。
同じ部門の人ほど話す機会があるわけでもないが、人間関係もおろそかにできない雰囲気があった
(実際、仕事に関して連携を取らなければいけない事もあったので)。

だいたいの人とはうまくやっていったと思うんだが、特に関わり合いの深い他部門の、いわゆるお局様に目を付けられてしまった。



いきなり目をつけられた理由は全く分からないけれど、今考えると、大学生のバイトが多かった中(しかも結構キャピキャピ系)、話に入っていけず肩身の狭い重いをしたのかもしれないし、私が黒髪メガネの地味顔だったから、イビリ対象にしやすいと思ったからかもしれない。
深層は分からないけれど、とりあえず、そのお局様は私をずっと敵視していた。

やられた事は、細かい事まで言うと多すぎるほどになってしまうのだけれども、
・質問をすると嘘の情報を教える
・それで失敗すると人のいない場所でネチネチと責める
・他の人に「あの子は仕事ができない」と吹聴
・自分の仕事をこちらに押し付けてくる
・他部門の手伝いに行くと、物陰からジッと見つめてくる
などなど

よく見る、トメの嫁いびりみたいな事をされてびっくりしてしまった私は、なかなか反撃することができなかった。
初めてのバイトということもあって、こんなものなんだろうか…と思う日々が続いたけれど、友達に相談したことでやっと目が覚めた。
そうか、あれは目を付けられて嫌がらせをされている状態だったんだ、と理解した。
そこから、復讐してやろうと画策した。

各部門ごとには、それを取り締まるようなリーダー的役割の人が決まっていて、そのお局様のところにももちろんリーダーはいた。
お局様はその人には全く頭が上がらない状態。
(というより、その部門自体が他部門との連携を一番必要とする場所だったので、誰もその人には逆らえない状態だったと思う。)

いざ復讐するとしても、スレで見たりしていたように、格好良く啖呵を切るなどといった事は私にはまだ自信がなかった。
だから、言い方は悪いけれど、そのリーダーをけしかけよう、と思った。

まず、時間通りに仕事場に入って、咳き込む。
周りが体調を心配してくれる中

「少し風邪気味で…」

とマスクも着用。
もちろんその状態で接客はできるはずもなく、裏方で仕事をするようになった。

その時、シフトで確認した通りお局様はおらず、リーダーだけがいるその部門を尋ねる。

実は、その部門に金属製の大きな容器に入った洗剤が入ったものがあるんだ。
これがクソ重い!
大抵は、それを小さな容器に取り分けたものがあって、それを自分の部門の洗浄の人に渡せばいいから楽なんだけれど、お局様は私に対して

「あなた若いんだから、小さい容器を持っていくなんてみみっちいこと、しないでね。
 私だって取り分けるのつらいの。自分の分だけじゃなくて、他の人の分も取り分けて行ってね。」

なんて昔言いやがってから、私はずーっと重い容器からとりわけ作業を任されていた。
それがお局様の仕事であるにも関わらず。
リーダーはこれを知らなかったみたい。

だから、ゴホゴホと咳き込みながら部門に入り、その重い容器を持ち上げようとし、思いっきりひっくり返してやった。

ガシャーン!みたいな大きな音がして、リーダーが何事かとこちらに向かってくる。
飛び散る洗剤と、うずくまる私に驚きつつ、状況を聞かれたので

「洗剤を入れようとして…」

と言う。
とりわけた分を使えばよいのに…と言われれば

「お局さんが…」

と言いながら咳き込む。

そのあたりでリーダーの顔は真っ赤。
たぶん怒っていたんだと思う。

ちょうど私は退職間近だったこともあって、他にもされた事はないかと言われた時に全部暴露。
もう職場の人間関係なんてどうでもよかった。
とりあえず、その日はそれだけ話して、帰らされた。

次の日から、お局様と同じシフトになることは一切なかった。

で、後日談のようなものなのだけれど、退職した後にバイト先に制服返しに行った時の事。

どうやら、お局様はその日にちや時間を上司から聞いていたらしく、待ち伏せしてきた。
(私は、お局様とあれ以来会っていなかったからどんな状況に職場でなっていたかは今でも知らないけど。)

紙袋に制服を入れてきた私を見て、飛び出て来たお局様、唖然。

私、黒髪メガネ地味顔から、金髪カラコンフルメイクになっていたから。
当時、私は大学生。
退職した理由は、就活もあるし、職場ではぜったいNG(飲食店だから服装や身だしなみには厳しかった)なファッションをする時間が欲しかったから。
いわゆる、原宿系が好きで結構ハデな服を着ていた。

従業員入口から入ったので私と思って突撃してきたのだろうお局様、人違いかとあわあわするも

「お久しぶりですね。」

の一言で、やっぱり私だと分かって逃げて行った。
やっぱり見た目で、格下だと思われていたのかなぁと思うと少し悲しかったけれど、事務の部屋に行く前に、

「お局さん、どこへ行ってたの!!!!忙しいのよ!!!!!」

とリーダーの人の声が聞こえてきてスッキリした。


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1 . 名無しさん  ID:fNxhfj140編集削除
オマイラも黒髪と金髪との変更は造作も無いことだよな。
装備を変えるだけだもんな。
うらやましいぜ。
2 . 名無しさん  ID:AIxrBwwP0編集削除
※1
この話にハゲは関係ないだろ? あ?
3 . 名無しさん  ID:M1AH6.3z0編集削除
洗剤「解せぬ」
4 . ピッカリン  ID:ywsacn0b0編集削除
>2
ふっ、愚か者め。
パーマやカラーリングは、着実に頭皮にダメージを蓄積してゆくのだよ。そして、いずれは光のあふれる頭部をになるのさ。

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