俺25歳会社員チビ細身
彼女(A美)24歳一人暮らしデパート店員チビスリム
B男25歳俺と同じ会社の同僚10年来の付き合い
付き合って3年になる頃、俺が資格を取ったのを機に結婚するかって事になった。
プロポーズもすんなり受けてくれて、向こうの親にお決まりの挨拶に行った時も彼女の親は笑顔で快諾してくれた。
式場選びや予約なんて言う結婚前のイベントも男ながらになんか楽しくて、毎日が幸せだった。
いろんな事がある程度決まった頃に、お互いの両親を混ぜて食事をしようって事になった。
彼女の実家がちょうど家を新築したばかりだったので、向こうからうちでちょっとしたパーティーをしないか?と提案され、招かれる事になった。
食事会当日。
俺は彼女宅2、3回行った事あったんだが、うちは賃貸だったから出来立ての家を見て、うちの親テンション上がって、
おかん「すごいねーピッカピカだねー」
おとん「台所が光ってるぞ」
ってちっちゃくはしゃいでた。
そんで、しばらく談笑してたんだが、ひょんな事から彼女の父が真面目な話をしだしたんだ。
なんて言うんだろ・・・将来設計?とか彼女父から見た俺の長所、短所とか。
話の中心が俺関係だったもんで、自然に正座になりつつ話を聞いてた。
でも途中から急激に腹が痛くなった。
俺、昔から胃腸が弱くて、すぐ腹壊す奴なんだよ。
ファーストフード食べた時は必ず1時間以内にトイレイン。
辛いもの食べたら1時間以内ry
アイスry
その日は、特に危険な物は食べてなかったんだけど、タイミング悪く壊したらしく、全神経の9割を尻に向けてた。
こういうシチュエーションは初めてじゃないから何とかなるだろうってたかくくってたのがまずかった。
その日の胃腸は何時にもまして、反抗期で、冷や汗と痛みが限界だった。
せっかく彼女父が熱く語ってるので、最後まで我慢しようと思ったけど、無理。絶対無理。
どうにも耐えれなくなって、
俺「す・・いません・・トイレいいですか」
彼女母「あーどうぞ場所分かるわよね?」
俺「はいすいません」
正直ホっとした。
のが悪かった。
立った瞬間足がジンジンしてしまい、一瞬足に神経が集中してしまった。
次の瞬間・・・漏れてた。
腹壊しての事だからもちろん水分が多い。
ジーパンだったが、今日に限ってトランクス
ダッシュしたよトイレまで。
床には漏れてないはず。
でも匂いと音で何が起きたかはバレてた。
何とかトイレまで行ったけど、下着とジーパンはダメだった。
まじどうしようってテンパってたらおとんがコンコンってドア叩いて、
おとん「ズボン無事か?」
俺「いや、ダメっぽいどうしよう」
おとん「今おかんが取りに行ったからもうちょっと頑張れ」
(俺実家と彼女宅は比較的近所)
言われたとおり、おかんが来るまでトイレに居させてもらった。
その間20分くらい。
その間彼女と彼女親はトイレを使う事なく接触もなかった。
もうね・・・この年で俺何やってんだよって恥ずかしさでいっぱいで過去に戻りたいって本気で考えてた。
おかんが帰って来て、おとんがズボンと下着を持ってきてくれて、それに履き替えて、汚れた服は、またおかんが持って帰ってくれた。
居間に戻って、速攻土下座。
俺「本当にすいませんでした。この年にもなって本当に見苦しい事を致しました。」
彼女父、母「・・・・・・・・・・・・」
俺「あの・・・汚れた所などはなかったでしょうか?」
彼女父「汚れた所?あぁ?全部汚れたわ!!お前が漏らしたせいで全部汚れたわ!」
俺「すいませんすいません本当にすいません」
おとん「誠に申し訳ありませんでした。本当になんとお詫びしてようやら」
彼女父「帰ってくれ!二度と家に近寄らんでくれ婚約も無かった事にしてもらう!!」
正直、俺の感覚がずれてるんだろうが、怒られるのは覚悟してた。
新築だし、他人が目の前で漏らしたら引くしな。
でも、婚約破棄されるとは思ってなかったのが正直なとこだった。
一瞬何言われたか分からなくて止まってしまったんだが、我に返って、泣きながら謝った。
とても嫌な思いをさせてしまった。
申し訳ない一生かけて償いをさせて欲しい拝み倒した。
まじで泣きながらすがった。
でも彼女父も母も意見は変わらなかった。
おとんが不意に
「A美さんも同じ意見ですか?」
と
A美「・・・・・・はい」
もうね、その瞬間真っ白になったよ。
心の中でA美は笑って許してくれるかもなんて甘い考え持ってたから。
俺が腹弱いのも知ってたし、昔漏らした話を笑い話でした事もあったから彼女親に説得してくれるんじゃないかって思ってた。
でも現実は甘くないな。
彼女も破棄したいんだって分かった瞬間、終ったなって思った。
もう一度彼女両親に頭下げて、おとんと家を出た。
途中で、おかんがこっちに戻ってくる所だったらしく、俺たちを見て、どうしたのと心配そうに聞いてきた。
おとんが一通り説明した後、おかんが泣きながら、ごめんねごめんね丈夫な子に産んでやれなかったあたしのせいだごめんねって。
「おかんは悪くないって。
すぐトイレ貸して下さいって言わなかった俺のせいじゃん2人とも嫌な思いさせてごめんな」
これしか言えなくて、家帰ってからも後悔と悲しさで部屋で泣いた。
次の日会社に行った。
忙しくて休める状態じゃなかったので。
でもやっぱどんなに明るく振舞っててもバレるもんなんだよな。
昼にB男にどうした?何かあったか?って心配された。
B男は昨日食事会あった事も事前に話してたから彼女と何かあったのか心配したらしい。
あったことを全部話して、婚約破棄になりそうって言ったら、
「そうか・・・。俺が言う事じゃないけど、エンガチョしとけ。ほら・・・んで夜飲み行くぞ」
未だにエンガチョの使い方あってるのか分からんけど、ちょっと救われた。
その夜飲みに行ったんだけど、B男が友達呼んでもいいか?って聞いてきた。
断る理由もないし、構わないぞって言ったら、どこかに電話して何やら話ししてた。
しばらくしてやってきたのは、知らない同年代くらいの男だった。
それからB男が、ちょっと暗い話になるけど、最後まで聞けと言って話だした。
知らない男(C助)はB男の友人で、A美と同じデパートで働いてるらしく、俺から話を聞いたB男が今日のA美の様子をさりげなく聞いてやろうと思って電話したらしい。
B男の思惑では、A美が仕事休んでたら、落ち込んでる可能性有り=復縁有りかもの作戦だったと。
そこで、まずC助に連絡取ってA美を知ってるか?と聞いたところ知ってると。
それで俺の言う人物がA美ちゃんが婚約してる事。
ちょっとしたトラブル(漏らした件は伏せてた)で別れ話が出てる事。
それを踏まえて今日A美ちゃんどんな様子?と聞いたらしい。
そしたら思わぬ返事がC助から返ってきたと。
A美ちゃん俺の知り合い(D朗)と付き合ってるけど?
・・・・・・・・・・え?
それからB男とC助がお互いの情報をやり取りした所、A美の二股が発覚。
今日飲むから俺の承諾得たら、C助も来てくれないかとなったと。
話聞いてて、ショックって言うか他人事みたいな感じだった。
C助が言うには隠れて付き合ってる感じもないし、堂々としてた様子だと。
俺という存在が居た事は今日初めて知った。
その二股相手はA美と同じ職場の奴で俺の事を知ってるかはまだ分からない。
正直知り合い程度で、D朗の事はC助はあまり好きではない。
職場でも問題児扱いされてる。
協力するなら俺の力になる。
そんな事を話してくれた。
その日は、気持ちの整理をつけたくて、解散させてもらった。
C助が、D朗がA美の二股を知ってるかどうか、さりげなく本人以外から探ってみると言ってくれてお願いした。
3日くらい何もなく過ぎたんだが、C助からどうやらD朗は、A美と俺の婚約も、それが破棄されるのも知ってるらしいと連絡が来た。
何て言うか・・・俺ATMだったんだろうな・・・。
もし結婚してたとしてもD朗とA美は切れずに、そのまま浮気され続けてたんだろうなと思ったらどうでもよくなった。
そう思ったら、吹っ切れて、早めにA美の本性分かって良かったって思う努力が出来るようになった。
そんな矢先に、A美親から連絡があった。
婚約破棄の慰謝料と準備にかかった費用を払えと。
部屋の床を張り替えるからその金も払えと。
一応A美に代わってもらって、金払えはお前の意思か?と聞いた。
案の定そうだと言われた。
まぁそん時は愛情なんてひとかけらもなかったから、淡々と直接会って話し合う約束を取り付けた。
近場のレストランで、俺、俺両親(二股の件話し済み)A美、A美両親で話し合いに。
開始早々、俺、両親で先日の件は大変申し訳ないと詫びた。
A美両親は先日同様、大変遺憾だ!うちの娘をこんな男にやるわけにはいかん!と熱く語った。
A美も何も言わないが、お父さんの言う通りよと言いたげな顔で時たま頷いてた。
何でこんな女に惚れたんだろうな・・・あーでもあそこで漏らす彼氏持ったA美も可哀想っちゃ可哀想だな・・・なんて思ってた。
んで、慰謝料その他諸々の話になったので、一応金額だけ聞いてみた。
高級車余裕で買えるじゃんな金額だった。
断るなら弁護士を通すと言われた。
もういいかなと思って俺からも話を切り出した。
「分かりました。ではこちらもA美さんに慰謝料を請求しますね」
A美父「は?何言ってるんだ?何故A美が慰謝料なんだ」
俺「A美さん本人は分かると思いますよ?」
A美「分かるわけないでしょ。何であたしが慰謝料払うのよ!」
A美父「ふん、ク○を漏らして泣いて土下座した奴が何言ってる!
何のつもりか知らんが、お前に慰謝料なんて請求出来るわけないだろそれとも何か?
A美が浮気でもしてたって言うのか。慰謝料と言う言葉の重みを知ってるのか!バカもんが!」
エスパーかよA美父・・・・と思いながら、
「浮気ねーそうですね。それくらいの事がないと慰謝料なんて言葉出さないですよね」
と言いつつ、善意でC助が集めてくれたA美とD朗のラブラブメール。
ラブラブ写メ。
ラブラブプリクラ。
その他諸々を出した。
見た瞬間A美は固まった。
A美両親は最初怪訝な顔して見てたが、途中から真っ青になってた。
A美両親がA美に、何だこれ!と問い詰めるが、A美泣き出して話にならない。
うちのおとんが、
「そちらはそちらで弁護士でも付けて、慰謝料請求して下さい。こちらもこちらでやらせてもらいますから」
と言い捨てて、ファビョるA美家族を残して店を後にした。
次の日、A美父から、こちらも請求しないので、そちらも請求は止めてくれないかとおとんに電話があったらしい。
でも、おとんが、そちらはそちら。
こちらはこちら。
慰謝料請求するかはうちで決めますと言って切ったらしい。
その後も何度か電話があったが、全てガチャ切り。
俺は、新居にするはずだったアパートではなく、一人暮らし様のアパートに引越し、携帯も変えて、心機一転仕事に打ち込む日々に戻った。
それと結局A美に慰謝料は請求しなかった。
甘いと言われるだろうが、こっちも漏らした負い目もあって。
向こうからも、しばらくしたら連絡が来なくなったので、忘れる事にした。
D朗に対しては、最初慰謝料請求しようと思ったんだが、止めた。
正直これ以上関わりたくなかったのもあるけど、何故か、D朗とA美が結婚詐欺をしたって話で職場に広がってて、周りが腫れ物を扱う態度をしていて半スルーされてると聞いたから。
これが約2ヶ月くらい前の話。
ここに最初の日、詳細書くなら前の携帯あった方が思い出せるなと思って、実家に帰った。
おかんしか居なかったんだが、まじで驚く事を聞いた。
A美とA美親が実家にやってきたらしい。
しかも復縁要請・・・。
聞いた時は笑うしかなかったよ。
意味が分からないし。
もちろん親は大激怒で、今更なんだ!さっさと帰れと理由も聞かず追い返したらしい。
ありがとうおとん。
おとんは俺に言わなくていいって言ってたんだが、会社に来られでもしたらって心配したおかんが教えてくれた。
俺の今の住所と、連絡先が分からないから連絡出来ないのか(俺の周りには根回ししておいたので)、まずは外堀(うちの両親)を固めてからと、策を練ったのかはその時は分からなかった。
とりあえず、こちらから連絡する必要もないので、こっそりC助に情報を求めた。
ちなみに、何故俺に二股がバレたか、A美とD朗は知らないそうだ。
2、3日待ってくれと言われてB男といろんな予測をしながら待ってた。
人徳はないよ。
弄られるのが人徳故ならこれからも耐えられそうだけど絶対違うな。
んで2日後、C助から連絡があった。
前も思ったんだけど、この人情報網がすごいのか、仕事が速い。
二股の証拠も、1日で集めてくれたし。
ほんと感謝。
それでC助から聞いて分かった事。
A美とD朗はその後も付き合ってたらしい。
んで驚いたことにA美の親とも会ったそうだ。
この時点で、何故かA美とA美親は、D朗と結婚って考えになってたらしい。
切り替え早いなってB男と笑いながら聞いてたら、D朗は結婚の意志なし。
A美はD朗の半ATM化に。
職場と、友人間に結婚詐欺という噂が流れ、誰も相手してくれなくなったA美はD朗にすがるしかなかったんじゃないか。
そのA美の心情に漬け込んで、D朗はやりたい放題だったらしい。
元々嫌われてたらしいD朗は元からほとんど友達と呼べる存在は居ない。
以前も今も同僚と会社の飲み会に行く程度だからぶられても大して環境は変わらない。
その飲み会で、毎回自慢話しをするから前回も今回もすぐに情報集まったってC助は言ってたけど。
しばらくして、A美に大してD朗がDVをし出した所からA美がやっとD朗の危なさに気づいて別れたんだと。
顔は殴らず、体狙ってたって、D朗自ら悠々と語ってたらしい・・・つくづくA美男運ないな・・・
それで親に泣きついたA美だったんだけど、A美親そこでもハッスルして、D朗に文句いったらしいのね。
DVだ!責任取って結婚しろって。
D朗から逃げてきた娘をD朗と結婚させようなんて、A美親は何を考えてるのかさっぱり分からん。
D朗は結婚して欲しかったら、金よこせ的な事を言ったらしい。
なんかすっごい危ない奴なんじゃないかな・・・D朗って。
あまりにD朗の発言が斜め上だったらしく、A美親もこいつはダメだってことになって目出度くA美とD朗は別れた。
それで、D朗に捨てられ、友達もなくし、一人になったA美は俺と寄りを戻そうとしたんじゃないか恐らくA美父も率先して3枚くらいかんでるだろうなってのが俺の結論だった。
とりあえず、話を聞いたら、一度実家に来たくらいじゃ奴らは諦めないんじゃないかと、B男達にもいわれ、決着をつけることにした。
もちろん復縁の意思なし。
今後一切関わりたくない。
これを貫く事を心に決めてA美親に連絡した。
俺「ご無沙汰してます。先日うちに来られたと伺いましたが?」
A美父「おー俺君か。以前は悪かったね。今度都合の良い日はあるかい?直接会って話そうじゃないか」
俺「そうですねその方が良いでしょうね」
って事でまたA美家族と会う事になった。
久しぶりに会ったA美は・・・・・スーツ着てた。
A美父母もスーツ着てた。
A美父は、会って早々今度はものすごく猫なで声で、この前はすまなかったね。
ついカっとなってね。
水に流すから、娘ともう一回付き合わないか?なんなら今すぐ婚姻届出さないか?と。
A美も、あなたの事忘れた事はなかった。
あなたと別れてからD朗とはすぐに別れた。
この2ヶ月あなたの事だけ考えてた。
前にあった事は、忘れるからもう一回やり直そうと。
もうね・・・何で俺はこんな女と付き合ったんだろうって泣きたくなった。
うちの親もさすがにワナワナ怒りに震えてたよ。
俺「水に流すとは私が漏らした件ですか?それはありがとうございます。
ですが、私は、二股の件を水に流すつもりも、A美さんと復縁するつもりも、一生ありません。
あなた達と家族になろうとした事は私にとって一生の汚点です。」
俺「A美。D朗と別れたのって最近だよね?
親にも紹介したのに、金貢がされたり、DV受けたりしたから逃げたんだよね?
しかも最後の最後まで君のお父さんはD朗と君を結婚させるつもりだったんだよね?
君もD朗と結婚するつもりだったんだよね?
その行動のどこに俺を忘れた事はないなんて態度が出てるのかな?
仮に俺の事を好きで居てくれてても俺は君が嫌いです。君と結婚出来なくて本当に良かった。
これからも二度と君に関わらない人生を生きるよ」
と、まくしたてて一息ついてから、
「二度と俺とも俺の両親とも、会うな話すな顔を見せるな」
と言って帰って来た。
A美家族は、俺が知らないはずの事を言われたからなのか、俺が喋ってる間、真っ青になったり、ポカーンになったり、あうあうしたり忙しそうだった。
その夜A美母から電話があった。
娘が失礼しました。
今後そちらとは関わらせません。
本当に申し訳ありませんでした。
との事。
A美母には、ほんのちょっと、ほんのちょっとだけ普通の思考があったと信じたい。
そう思い込みたい自分がいる。
以上で、俺の修羅場は終った。
ちなみに今我が家では、う○こには神様が居る事になっている。
今回の事は25年苦しくても頑張って出してきた俺に対するちょっとしたう○こ神のご褒美という事になった。
主におとんが一人で言ってるが。
きっとおかんへのフォローだと思う。
破棄の後、しばらくは自分のせいだって落ち込んでたから。
俺もそう思う事にしてる。
話にはまったく出てきてないが、俺の兄貴と妹からは、う○この達人と呼ばれて、激しく鬱だ。
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