私の通っていた○○高校の同級生に、バイオリニストになったAさんがいる。

ソロリサイタル開いたりして、地元では、結構名が知られている。

私は、Aさんと同じ、音楽系の部に入っていた。

これが前提です。




姪っ子が音楽教室に通っていて、いつも母親である姉が迎えに行くんだが、ある日、姉に用事ができてしまい、私が代わりにお迎えに行った。

早めに到着して、待合室で座っていると、私と同じ歳くらいのママさんが話しかけてきた。

あら、○○ちゃんのお迎えなのね〜、なんて言って、とても気さくな感じだった。

私が○○高校出身という話題になると、同窓ね!とテンションが上がって、


ママ:「じゃあAさんは知ってる?」


私:「はい、今度ソロリサイタルやるそうですね〜」


ママ:「すごいわよね〜。私も、もうちょっと続けてればなぁ」


私:「楽器なさってたんですか?」


ママ:「そうなの!(ここで内緒話っぽい声で)実はね、私、学生時代に、Aさんとよく弾いてたのよ」


そこで、何か違和感を感じたんだけど、、話を続けた。


私:「Aさんと同じ楽団で弾いたことあるんですか?」


ママ:「そんな大げさじゃないのよ〜、文化祭で弾いたりして。

        Aとは息ぴったりで、Aに音大勧められたんだけどね〜」


私:「いや、Aさん、文化祭でバイオリン弾いたことありませんよ?いつもピアノでした」


私たちが所属していた部には、確かにバイオリンがあったけど、みんな高校から始めたド素人。

人数足りなくて大会にも出れない、ゆる〜い部。

Aさんを入れて合奏しても、明らかに音が違って浮いてしまうので、Aさんは、ピアノとか、打楽器担当だった。

というか、Aさん、自身の演奏活動で、ほとんどいなかったし。


私:「私はAさんとは同期だったんですが。すみません、先輩の代、部長誰でした?」


ママさんの顔、見る見る青くなっていて、何か地雷踏んだ?と私ドキドキ。

気まずい沈黙がしばらく続き、子供たちがお開きになると、ママさんは即効で帰っていた。

そしたら、他のママさんが寄ってきて


「ねぇ、今の本当?」


と話しかけてきた。


さっきのママさん、Aさんと大の親友で、音楽業界に口が利く、と吹聴しまくってたらしい。

自分の口利きがあれば、上級の音楽の勉強をさせることができるとか言ってて、一部のママさんにちやほやされてたらしい。


後日、Aさんにも確認とったけど、


「そんなエピソードないし、親友の中で子供いる子もいない」


と言ってた。

姉には報告したが


「あぁ、あの怪しい人ね」


と一蹴。

私はともかく、うっかりママさんの嘘を暴いてしまい、姉や姪っ子が恨まれないか心配。

 


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この記事のコメント一覧
1 . 名無しさん  ID:nHu7IvKp0編集削除
ポツン確定だから心配スンナ
2 . 名無しさん  ID:YpW.1XUg0編集削除
スパイラルろ〜りんぐ三田−
3 . 名無しさん  ID:lO.MKaA90編集削除
それよりも報告者から聞いた本当のエピソードを吹聴する方がよほど恐ろしいと思うんだけど

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