登場人物
俺:20代後半に差し掛かったあたり。彼女いない暦=年齢の童貞。
あまりにもてなさすぎて、女性に対してルサンチマンを持っていた。
A:4つ下のナイスガイ。同好の士。弟みたいに可愛がってたら義弟になった。
A姉:2つ下。俺の嫁になった奇特な女性。当時は大学卒業後、某国家資格取得の為のスクールに通っていた。
俺とAは大学時代の先輩後輩の関係。
何かと趣味が合うので仲良くしていた。
俺が所属していた社会人のサークルをAに紹介したのがきっかけで
活動場所が近い我が家に度々遊びに来るようになった。
とある秋口、たまには自分の家で飲みましょうとAからお誘いがあった。
AとA姉が一緒に住んでいる事は知っていたが、上記の通りまったくと言って良いほど女性に縁のなかった俺は特に気にすることは無く、A宅へGO!
俺とAが気分欲お酒を飲んでた頃にA姉帰宅で
「○○です。おじゃましてます」
「弟がいつもお世話になっているみたいで、ありがとうございます。」
の挨拶。
すぐに着替えて来ると言い残して自分の部屋に消えたA姉。
一つ屋根の下で女性が着替えているというシチュエーションにドッキドキの俺。
程なくして出てきたA姉は上下ユニクロのスウェットでした。
帰宅時のビシッと決まった格好との落差にちょっと笑いつつ、なぜか胸がキュンッとなった。
スウェットは紺色です
酒盛りは楽しく続き、明くる日目が覚めるとAベッド。
しかし、記憶の中ではA姉と一緒に布団に入った記憶が・・・。
(A曰く、楽しそうにお酒を飲んでいる俺とA姉を放ってシャワーを浴びに行った。
シャワー後リビングに戻ると「A姉が消えたー」と言いながら、A姉が使っている毛布に包まった俺がいたそうだ。
A姉曰く、Aがシャワーを浴びに行ったので、寝ようと思った。そうしたら俺が付いていって毛布だけ取って戻っていって唖然としたそうだ。)
学園祭で早々に出て行くAをよそ目に二日酔いで苦しみながらも、前日の出来事を一生懸命思い出そうとする俺。
二日酔いにはこれが良いと行ってキャベジンを差し出し、味噌汁を作ってくれるA姉。そんなA姉にキュンッ!
それと同時に前日、一緒に布団に入った(はず)なのに何事も無かったように接するA姉にがっかりしていた。
今になって思い出すと、出会って半日にも経たないこの頃にはもう好きになってたと思う。
Aの学園祭の展示を見に行く約束をしていた俺はこれ幸いと、その日授業が無かったA姉を学園祭に誘った。
学園祭の展示ブースでのAと俺のやり取りが、この先結婚する切っ掛けになったとはA姉の言葉
A「(俺)さんと姉貴、一緒に来たんだ」
俺「A姉さんは俺の奥さんになる人だからね」
女性慣れしていない俺の半分本気、半分冗談のこの返しがA姉のツボに入って、俺を異性として意識をし始めたらしい。
学園祭でA姉の携帯番号とメールアドレスを聞き出し、ひたすら電話とメールでアピール。
出会った翌週には改めてデートに誘い、その日の夕方には告白してOKをもらった。
自分のアグレッシブさにびっくり。
だって、お年寄りに席を譲ったり、迷子の子供に声をかけたり
当たり前だけどなかなかできない優しさを当たり前にもってて、更に胸キュンッしたのですもの。
こんな女性は他にはいないと思ったのですが、今でもその思いは変わりません。
その後
女性経験の無い俺ががんばってHow To本を読んで勉強したがやはり童貞を隠すのは無理でした
A両親「なんで俺君が親族席なの?」
俺兄「1日、いくら?」
等のイベントを経て、現在無事に夫婦をしています。
ちなみにAが、俺とA姉が出会った日、俺を家に誘ったのは、Aが気になるB子(今はA嫁。俺と仲が良かった)の情報を貰おうと思っていたらしいです。
気が付いたら俺とA姉が付き合い始めたので、意味が分からなかったと今でも愚痴で漏らしています。
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